はじめまして。
「英検独学の教科書」を運営しているトモです。
この記事では、当サイトをつくろうと思ったきっかけや運営方針、また、わたし自身のプロフィールについても、簡単にですがお話しさせていただければと思います。
運営方針
当サイトの各記事では、英検を独学で合格しようとチャレンジしている方に向けて、英検の勉強法や対策について「具体的かつ端的」に解説することを心がけています。
ですので、書き手(つまり私のことですが)のキャラクターに頼らず、とにかく「英検受験生の役に立つ内容を誠実に提供する」ことを第一方針に運営しています。
じつは、この方針は「そんなサイトがあればいいのになぁ」という私自身の実体験から生まれたものです。
私、トモについて
現在は、関東の複数の大学でキャリアデザインに関する講師をしながら
並行して英語に関わる仕事もしています。
具体的には、小学生から学び直しの社会人・シニアの方への英検指導のほか、高校受験対策など幅広く英語指導を行っているのですが
そもそも私は、帰国子女でもなければ留学経験もない、生粋の純ジャパニーズです。
大学は英語を専攻する学部に入りはしましたが、まったく勉強せず、英語力は入学当時がピークという、悲しい状態でした。
その後、英語とはまったく縁のない仕事に就き、仕事に忙殺される日々を過ごしていました。
当時は、とくに言語化できていたわけではありませんが、
仕事はお金をもらうためにするもので、楽しいとか好きとかは考えちゃいけない
という考え方をしていました。
友人のひと言で心がうずく
ところが、大学時代の友人と遊んでいたときの何気ないひと言に、ふと我に返る思いがし、心が強くうずいたのです。
「お、その話、今度子どもたちに使ってみよ」
その友人は教育関係の仕事をしているのですが、休日の遊んでる時間に得たインスピレーションを、「これは仕事に使えるぞ」と嬉しそうにしているのです。
一方、私はといえば
- 「休みの日は仕事のことなんて考えたくない」
- 「いかに仕事を忘れるか」
ばかりを考えて過ごしていました。
人生の大半を費やす仕事へのスタンスとして、この差は取り返しがつかないほど大きなものになるんじゃないか。
これまでフタをしていた、でもうすうす感じていた今の自分の状況に対する違和感に気付いた瞬間でした。
本気になりたいという本能
お金を得るためだけの仕事であれば、仕事は「楽である」ことに越したことはないはずです。
ですがわたし自身、仕事で「楽をする」ことができても、心は一向に満たされることはありませんでした。
むしろ、言いようのない虚しさが募るばかりだったように記憶しています。
きっと人は、「楽をしたい」ではなく、「本気になりたい」という本能をもっているのだと思うのです。
友人の何気ないひと言から、好きな仕事に本気を出すこと、そうしてこそ得られる充実感があることを見せつけられた気がしました。
自分は今の仕事をこのまま続けていけはいけないな。
こう予感した出来事でした。
はじめての海外ひとり旅
そんなふうにモヤモヤしていたころ、ひとりで海外旅行に行く機会に恵まれました。
30歳を過ぎたころのことです。
行き先はタイ。
はじめての海外ひとり旅という高揚感と、無事に帰ってこられるのかという不安でいっぱいでしたが、結果的に私の人生を変える旅となりました。
といっても、何か特別な、驚くような出来事があったわけではありません。
ただ現地の街を日がな歩きまわり、ローカル電車で地方にも少し足をのばし、地元の方とすこしおしゃべりをする、そんな旅でした。
それでも、これまでわたしが生きてきた世界はとても限られたもので、外には常識も人生観も全く違う世界が当たり前に存在している、という事実を知るには十分すぎる経験でした。
バンコクでは、いわゆる「発展途上国」というイメージとの激しいギャップを。
(バンコクはアジアを代表する大都会で、今や発展途上国という形容はふさわしくないと実感しました)
チェンマイの街角では、人間がただ「生きている」という営みの、圧倒的な美しさとエネルギーを感じました。
そしてなにより、「ツール」としての英語の力を痛感した旅でもありました。
世界共通語としての英語
もちろん、地方のローカルなお店では現地語のみしか通じませんでしたが、それでも世界共通語としての英語の力はいたるところで感じました。
片言でも、海外の方とコミュニケーションがとれた時のよろこびは、今も忘れることができません。
海外旅行に行かれた方はみなさん思うことだと思いますが、私も例に漏れず、日本に戻ったらもう一度英語を勉強しよう!と決意しました。
そんないきさつで始めようと決めた英語の勉強ですので、目標は、ネイティブのようにペラペラになることではなく、世界共通語としての英語を身につけ、多くの人と的確に意思の疎通を図れるようになること、としました。
英検かTOEICか
さて、英語を勉強すると決めたものの、いざ勉強を始めるとなると、その教材の多さや切り口の多様さに戸惑いました。
ただ、先ほど話した目標
- 世界共通語としての英語を身につけ
- 多くの人と的確に意思の疎通を図れるようになる
ことをベースに考えたとき、たとえば「トラベル英会話」や「役に立つとっさのひと言」のようなピンポイントな英語ではなく、汎用的な基礎となる英語力を身につけることが重要だと考えました。
さらに、勉強のモチベーションや対外的なバッジとしての効果も期待できることから、まずは「英検」か「TOEIC」のどちらかをターゲットにしようと決めました。
4技能を試される英検から始める
結論としては、「英検」を通じて英語力を上げることを当面の目標としました。
これには3つの理由があります。
1.4技能をカバーしている
まず1つ目は、英検は4技能領域(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)をカバーしているという点です。
わたし自身、本来が「楽できるなら、楽したい」という人間ですので、ライティングとスピーキングが課されないTOEIC(LR)の試験では、英語を書くことや話すことは後回しにしてしまう気がしたからです。
ちなみに、この判断はとても正しかったと、今も感じています。
それはライティングやスピーキングの勉強をすることで、結局リーディングやリスニングの力が伸びることを実感したからです。
2.TOEICはテクニックに走りがちになる
2つ目は、TOEICは点数制のテストであることです。
英検のように級別で合格・不合格がでるわけではありませんから、延々と点数をあげることに固執しまい、ともすると英語力の本質から離れたテクニックに走ってしまう恐れがあると感じました。
3.英検は幅広い単語・知識を学べる
最後に3つ目は、英検の方が扱うトピックが広範囲にわたるという点です。TOEICはビジネスに特化した試験ですが、英検は自然・科学・歴史・環境など出題の内容が多岐にわたります。
最初に「ビジネス」という狭い範囲の勉強に深入りしてしまうと、日常で触れる英語に楽しみを見出すことがむずかしくなってしまうのではないか、と感じたのです。
たとえ覚えなくてはいけない単語数は同じだとしても、ビジネスに関連した単語だけでなく、広い範囲の単語を覚えた方が楽しいのではないか、とも考えました。
英検に特化した勉強法を知りたい
英検を通じて英語を勉強しよう、と決めましたが、しばらくして立ち止まることになりました。
参考書や過去問を買って勉強をはじめても、具体的な勘所や解き方については、解説が意外とあっさりとしているのです。
あなたも、感じたことはありませんか。
語彙(単語)問題であれば、選択肢すべての単語の意味が日本語で書かれていて、文脈から正しいのは「4」です、のような解説で、解き方の手順のようなものを説明していくれている参考書は見当たりません。
長文問題に至っては、長文の全訳が載っていて、選択肢の3番が本文の12行目と一致しているから正解、のような解説で、
「正解のカギとなる、本文の12行目を探し当てるための方法」について教えてほしい!と強く感じていました。
英検準1級に合格して感じたこと
そんなことを思いながらも、なんとか試行錯誤しながら英検2級、そして準1級と合格することができました。
ちょうどそのころからだったとおもいます。
テレビや映画、街ですれ違う外国の方の会話などにところどころ理解できる部分が増えてきて、 勉強そのものが「楽しく」なってきたのです。
これまでは、単純に単語を覚えたり、リスニングをしてもわかつたようなわからないよくな、バラツキがりましたが、準一級レベルの実力がついてくると、わかる英語がふえてきて、正のスパイラルが回り始める感覚が生まれました。
英検を使って英語を学んできてよかった、と感じた瞬間です。
ある一定のレベルを超えると、勉強は楽しみに変わるのです。
この事実を知っているかいないかは、勉強の進みを大きく左右します。
裏を返せば、ある一定のレベルまで到達するまでの勉強は、つまらないことも多い、ということになります。
その段階をいかに超えるか。
それがすべての勉強のポイントになるのだと思います。
英検は英語学習のツールとして最適
そして、ふと思いついたのです。
いま独学で英検の勉強をしている方、これから英検を受けようとしている方に
- 自分が英検を受ける中で身につけたメソッドやコツをシェアする
- 「楽しみながら学ぶ」フェーズに到達することの素晴らしさを伝える
ことができるのではないか、と。
わたしの経験上、「英検」は英語学習の方法として、ほかの試験と比べると圧倒的に適していると感じています。
その英検を通じて「英語の勉強が楽しくなるレベル」に到達するためのお手伝いをしたい。
こうしてこのサイト「英検独学の教科書」は生まれました。
英検独学の教科書について
このサイトでは、英検準1級に合格した私が、合格までに積み重ねた問題の
- 具体的な解き方
- 目の付け所
を、すべてシェアしています。
もちろん、これが唯一の正しい解き方であるとは言いません。
ただ、実際にわたしが英検を受けながら試行錯誤してきた中で、合格するのにとても役立ったと感じている方法ばかりです。
きっとあなたの力になるものと自負しています。
ぜひ、あなたが目指す英検の級に合格してください。
このサイトが、その一助となることを心から願っています。
【ちなみに…】英検準1級はTOEICで何点とれるのか
英検準一級に合格したあと、試しにTOEICも受験しました。
複数回受けたので、その点数の経緯を載せておきます。
結論から言うと、
英検準一級合格後に最初に受けたTOEICの点数は790点で、
その後、「845」→「850」→「875」→「905」
と順調に上がっていきました。
この間、期間は約10ヶ月程度です。
TOEICの勉強で具体的にやったこと
英検準一級に合格できるレベルの英語力があれば、TOEICではこれくらいの点がとれる、という一つの目安になると思います。
具体的にやったこととしては
- TOEICによくでる単語を集中的に覚える
- TOEIC公式問題集を解きまくる
のふたつです。
勉強時間は一日2時間程度です。
この結果から、
ということがわかっていただけると思います。
しかも、TOEICだけでは養えない
- ライティングの力もつく
- スピーキングの力もつく
という点で、英検の試験としてのバランスは非常に優れていると実感しています。
英検の勉強を通じて、あなたの夢や希望を叶える土台をぜひ構築してください。
応援しています。
トモ
オンラインで個別指導をご希望の方へ
2019年に当サイトの運営を開始して以降、
- 小学生の子どもに英検を受けさせたい…
- オンラインで個別に指導してほしい…
- 自分が書いたライティングの英文が合格レベルに達してるのか不安で…
といった依頼を多くいただくようになりました。
現在、オンラインでの英語指導は大きく分けて以下の3つのパターンで行なっております。
- 小学生対象の英検対策をベースとした「英語基礎コース」(最大5名の小グループ指導)
- 中学校の定期テストや高校受験にむけた「個別指導」
- 学生、社会人の方へ向けた「英検対策コース」
こういったレッスンに対する、わたくしトモの思いや方針については
以下のページでくわしくお伝えしておりますので
ご興味のある方はぜひご覧ください。