今回の講義では、
おもに英検の語彙問題(単語問題)で役に立つ「品詞の位置」についてお話しします。
「英検」の語彙問題(単語問題)では、
選択肢の品詞はすべて同じであることがほとんどです。
英語という言語は、各品詞ごとに文の中で配置される位置が決まっていますから、
つまり、
品詞ごとに「文中で配置される位置のパターン」を覚えてしまうことで、問題を解くスピードをグッと上げることが可能になります。
なんか、ややこしそうだな
品詞なんて、なんとなく分かってれば十分でしょ
そう思われている方も多いと思います。
わたしもそうでした。
ですが、一度この「品詞の位置のパターン」を理解すると、文の構造がパッと一瞬で把握できるようになり、語彙問題だけでなく
- 長文読解においては、文構造の素早い把握
- リスニングにおいては、次にくる単語の予測
- ライティング・スピーキングにおいては正確な作文能力
と、すべての場面でかならず役立ちます。
英検2級、準1級とストレートで合格したわたしが心から実感していることです。
ぜひ、「品詞の位置」の知識を身につけてください。
そして、この知識の威力を体感していただきたいと思います。
ということで、英検合格に直結する4つの品詞
- 形容詞
- 名詞
- 動詞
- 副詞
の位置について、まとめていきますね。
今日の講義の流れ
形容詞の位置
形容詞の役割は
- 文の補語(C)になる
- 名詞を修飾する
のどちらかです。
選択肢の単語が形容詞だった場合は、かならずこれらのどちらかの位置が空欄になっているということです。
文の補語(C)になる
例)
That tree is beautiful.(SVC)
He looks happy.(SVC)
名詞を修飾する
例)
I ate large pizza.(pizzaという名詞を修飾)
これだけで問題文の構造がはやくつかめるようになり、
その結果、問題を素早く解くことができます。
名詞の位置
名詞には次の4つの役割があります。
つまり、選択肢の単語が名詞だった場合、必ず次の4つのうちのどこかの位置が穴埋めになっているということです。
- 主語
- 他動詞の目的語
- 前置詞の目的語
- 補語
これを5文型を表すS・V・O・Cと関連させて整理すると、次のとおりとなります。
主語になる
「S」になるということです。
例)Dogs are faithful.
他動詞の目的語になる
「O」になるということです。
例)He plays soccer.
前置詞の目的語になる
例)I left my bag at home.
補語になる
「C」になるということです。
例)My sister is a student.
これだけで問題文の構造がはやくつかめるようになり、
その結果、問題を素早く解くことができます。
動詞の位置
動詞の位置は単純ですね。
選択肢が動詞だった場合は、必ず「V」の位置が穴埋めになっています。
例)I explained my thought.
副詞の位置
副詞は、名詞以外のすべての要素を修飾します。
(名詞を修飾するのは形容詞でしたよね。)
代表的な例を4つ挙げます。
動詞を修飾する
例)She runs fast.(runsを修飾)
形容詞を修飾する
例)Mike is very handsome.(handsomeを修飾)
副詞を修飾する
例)She runs very fast.(fastという副詞をさらに修飾)
文全体を修飾する
例)Honestly, I can’t trust him.(「I can’t trust him」全体を修飾)
ということで、
選択肢が副詞だった場合は、まず「何を修飾しているのか」を判断し、意味に合う選択肢を選ぶ、という手順で解くと素早く正答を選ぶことができるようになります。
品詞の位置についての講義は以上です。
冒頭でもお話しましたが、
英検対策として、直接的に役立つのは語彙問題(単語問題)のパートですが、品詞の位置についての知識というのは、
- 長文読解においては、文構造の素早い把握
- リスニングにおいては、次にくる単語の予測
- ライティング・スピーキングにおいては正確な作文能力
と、すべての場面でかならず役立ちます。
ぜひ、今回講義で紹介した知識を頭に入れていただき、勉強をすすめていただきたいと思います。
あなたの英検合格を応援しています。
がんばってください!