英検4級勉強法|保護者向け完全ガイド:家庭学習で合格する対策と学習法

4級保護者向けガイド

5級には合格したけど、4級ってどれくらい難しいんだろう?
4級は中学1〜2年の英語が中心だよ。5級より少し範囲が広くなるけど、基礎を固めれば合格できますよ。対策を紹介するから、ぜひよく読んでください


この記事では、英検4級に合格するために必要な学習法・演習問題・時間配分の目安を、保護者の方向けにわかりやすく解説します。
さらに実際の過去問を引用しながら、リーディング・リスニングの対策ポイントを整理しました。


1. 試験の概要

英検4級は「中学1〜2年レベル」の基礎英語力を測る試験です。5級と比べると出題範囲が広がり、語彙・文法・読解のバランスが問われます。リスニングも少し長めの会話が登場するため、全体を理解する力が必要です。

どんな力があれば合格できるの?
基礎単語+文法を理解して、文脈から意味を推測できれば大丈夫。特に読解力がカギになるよ。

  • リーディング(35分)
  • リスニング(約29分)
  • 合格ライン:CSEスコア1325点前後(7割程度正解で合格)

特徴は「全部わからなくても部分理解で正解できる」こと。完全に訳す力よりも、キーワードを拾って推測する力が求められます。

2. 学習の3ステップ

4級の学習は「基礎を固める→耳を慣らす→過去問で仕上げる」の3ステップで進めるのが効率的です。特にリスニングは毎日短時間でも継続することが効果を発揮します。

どんな順番で勉強すればいいですか?
①単語と文法を固める → ②毎日リスニング習慣 → ③過去問演習、この流れが王道です。

  1. 基礎単語・文法を固める:中1〜中2範囲。be動詞・一般動詞・過去形・未来表現などを押さえる。
  2. リスニング習慣を作る:毎日10分。聞くことに慣れるのが第一歩。
  3. 過去問で演習:出題形式や時間感覚に慣れておく。
POINT
4級は「わからない単語があっても、全体の文脈から推測できる力」が重要です。

3. 語彙・文法(短文空所補充)

短文の空所補充は頻出問題です。基礎単語の意味を知るだけでなく、文脈から自然な選択肢を選べる力が必要です。

単語の意味を覚えるだけじゃダメなの?
単語の知識に加えて「どの場面で使うか」を考えるのが大事。文脈がヒントになります。

演習問題

問題
We must hurry. The next (  ) is coming soon.

1. train 2. desk 3. letter 4. picture

解答: 1. train

解説: We must hurry(急がないといけない) から、時間に関係する出来事を推測できます。最も自然なのは「電車(train)」です。

保護者の声かけ:「hurry(急ぐ)と言ってるけど、どんな場面?」と問いかけると子どもが自分で答えに気づきやすいです。

4. 会話文完成・整序

日常会話を完成させる問題は「時制」「文脈」「定型表現」に注意が必要です。自然な返答を選ぶ練習を重ねましょう。

会話問題って難しそう…
パターンに慣れれば大丈夫。質問に合う時制や表現を意識するだけで正解できます。

演習問題

問題
A : Did you take the bus this morning?
B : No, I (  ).

1. don’t 2. didn’t 3. wasn’t 4. am not

解答: 2. didn’t

解説: 「Did you〜?」と聞かれたら、答えも過去形で返す必要があります。「No, I didn’t.」が正しい返答です。

保護者の声かけ:「Didで聞かれたら、答えも過去形だよ」とルールをシンプルに伝えてあげましょう。

5. 長文読解

4級の長文はメール・案内文など、短い実用文が多いです。答えは必ず本文にあるので「探す」意識を持てば解けます。

長文って丸暗記が必要?
いいえ、必要ないよ。答えは本文の中にあるから、キーワードを探せばいいんだ。

演習問題

本文(抜粋)
Sam is in his first year of college. He studies biology because he likes animals. He goes to the library every day after class to read books about nature.

質問
What does Sam do after class?

1. He goes to the library. 2. He plays soccer. 3. He visits his family. 4. He studies math.

解答: 1. He goes to the library.

解説: 本文に He goes to the library every day after class と明記されています。キーワード「after class」に注目すれば迷わず答えにたどりつけます。

保護者の声かけ:「after class って本文にある?そこに注目してごらん」と促すと効果的です。

6. リスニング対策

リスニングは全30問・約29分。放送は1回だけなので「全部聞こうとせず、キーワードだけ拾う」意識が合格のコツです。

もし聞き逃したらどうするの?
気にせず次に進もう。4級は7割正解で合格できるから、全部取る必要はないんだ。

設問形式と対策

  1. 会話の応答:「Do you like〜?」に自然な返答を選ぶ。質問の最後に集中する。
  2. 会話の内容理解:少し長めの会話を聞き、場所・時間・理由を聞き取る。
  3. 説明文の理解:アナウンスやスピーチ。最初の1文に集中して全体像をつかむ。

日常練習法

  • 過去問CDやアプリを毎日5分
  • NHK基礎英語で短い会話を聞く
  • 英検公式アプリを活用

7. 試験時間と配分

試験はリーディング35分+リスニング29分です。1問に時間をかけすぎず「解ける問題から確実に取る」姿勢が重要です。

時間が足りなくなりそうで心配です…
悩みすぎず仮マークして先に進めば大丈夫。戻る時間も最後に確保できるよ。

  • 短文空所補充:1問30秒〜1分
  • 会話文・整序:1問1分
  • 長文読解:1問2分弱
  • リスニング:放送に従い集中

8. おすすめ教材

教材は数をこなすより、1冊をやり込む方が効果的です。過去問で形式を理解しつつ、音声教材で耳を鍛えましょう。

教材はどれを使えばいいですか?
「公式過去問集」と「予想問題ドリル」が定番。加えてNHK基礎英語を毎日5分聞くだけでも大きな効果があります。

  • 英検4級 予想問題ドリル
  • 英検4級 過去問集(旺文社・学研など)
  • NHKラジオ基礎英語

まとめ

英検4級は「基礎を積み上げる」試験です。単語・文法・リスニングの習慣を整え、過去問で形式に慣れれば、十分に合格できます。

私も4級に挑戦できそうです!
もちろん。毎日少しずつ続ければ必ず合格できますよ。