英検2級「新ライティング(要約問題)」の対策を徹底解説

英検2級要約問題

こんにちは。トモです。

今回の講義は、英検2級のライティング「要約問題」の対策です。

ただでさえ、単語覚えたりでライティングまで手が回らないのに「要約問題」まで追加されて絶望しかないんですけど…
えーっと、、それは不合格者の典型パターンですね

……またグサっとくること平気で…
失礼。ただ普通の英作文同様、要約問題もパターンを理解すれば必ず得点源になります。一緒にがんばりましょう


要約問題については

  • 各段落から大事そうな文を抜き出してつなげればいいの?
  • そもそも合格点や高得点をとる基準ってあるの?

という漠然とした不安を持っている方が多いと思います。

ですが、恐れる必要はまったくありません。 

なぜなら、
英検2級の要約問題は、きちんとツボを押さえて書きさえすれば、確実にあなたの得点源になるからです。

必要なのは、決まったパターンに当てはめて書くための「形稽古(かたげいこ)です。

その「型」についても、くわしく説明していきますからついてきてくださいね。

記事の終わりには、私があなたの書いた英文を添削させていただくサービスも紹介します

たしかに、書き方がわかっても自分の書いた英文が合格レベルなのかって人に見てもらわないとわかんないんですよね…
まずは書き方の基本を学び → その後、専門家に添削を依頼して合格レベルにもっていく、という流れが効率的ですよ

それでは、はじめましょう。

英検2級のライティング(要約問題)の出題形式

まずは、出題形式を知りましょう。

英検2級の要約問題については、毎回決まった形で出題されますので、これを理解しておくことは必須です。

基本的に、出題形式は以下のとおりです。

  • 3つのパラグラフからなる英文が提示され
  • その英文を45〜55語で要約する

なんか、言葉にするとすごいあっさりしてますね
そう。でも実はそこが難しく感じる原因なんです

つまり、出題される文言だけを読むと
「とりあえず短くまとめればOK」と勘違いしてしまう、ということなんです。

実際はそうじゃないってことですね
そのとおりです

まずは問題のイメージを確認しましょう。

2級要約問題イメージ

出典:https://www.eiken.or.jp/eiken/2024renewal/pdf/3_grade_2_w.pdf

どうですか?

はじめて問題を見た人は、どこからどう手をつけていいか、漠然とし過ぎていてわからないですよね。

条件が「45〜55語で」だけだから、逆にどう書けばいいかわかんないって感じです

そうなんです。

明示されている条件は「45〜55語」だけですが、じつは英検側には「こう書いてほしい」という、求める解答像がしっかりあるんです。

POINT
「こういうふうに要約してね」という答え方のテンプレートが存在する

では、その求められている形とはどんなものか

いよいよ具体的な対策に入っていきますよ。

英検2級のライティング(要約問題)の対策

先ほどもお話ししましたが、
英検2級の要約問題には「求められている型」があります。

逆にいうと
求められている型を踏まえて書かないと点がとれないということです。

まず、与えられる英文は以下のような3パラグラフ構成になっていることを理解してください。

  1. 第1パラグラフでテーマとなるトピックが示される
  2. 第2パラグラフは1のトピックのポジティブな面(もしくはネガティブな面)が述べられる
  3. 第3パラグラフは第2パラグラフの反対の面が展開される

その上で、要約する際は

それぞれのパラグラフの内容をすべて含む必要があるんです。

言ってる意味わかりますか?

うん、まあなんとなく…

具体的には以下のような構成にします。

  1. 第1パラグラフから、テーマとなるトピックを抜き出して書く
  2. 第2パラグラフから、トピックのプラス面(もしくはマイナス面)を書く
  3. 第3パラグラフから、第2パラグラフの逆の立場の意見を書く

以上です。

せっかくなので先ほどの問題をパラグラフごとに色分けしてみましょう。

2級要約段落分け

ここからは、先ほどの3段階の手順

  1. 第1パラグラフから、テーマとなるトピックを抜き出して書く
  2. 第2パラグラフから、トピックのプラス面(もしくはマイナス面)を書く
  3. 第3パラグラフから、第2パラグラフの逆の立場の意見を書く

に沿って解説していきますよ。

1. 第1パラグラフから、テーマとなるトピックを抜き出して書く

第1パラグラフは以下のとおりです。

2級第1パラグラフ

このパラグラフのテーマとなるトピックは何でしょうか?

大学に通うときに「①実家から通うか」「②自分で部屋を借りて通うか」そして最近では「③シェアハウスを借りて通う」人もいる、みたいな文章ですけど…

英語の文に限らず文章の構成の基本として、今回のように

「①や②がある。でも最近では他の選択肢として③もある」

といった流れの文章では、最後に示された③がその文章のトピックになることが多いです。

要するに、「最近ではシェアハウスを借りて大学に通う人がいる」って内容がトピックってことですか
そのとおりです

もちろん、念のため次のパラグラフに目を通して、この見立てに間違いがないか確認することは必要です。

今回は、第2パラグラフもシェアハウスについての話題が続きますから、その見立てに間違いがないことがわかります。)

つまり
第1パラグラフのテーマとなるトピックは以下の赤線部分になります。

第1パラグラフトピック赤線

ここで、この赤線部分をそのまま書いても(英検2級では)問題ないのですが、意味が正確に伝わるよう

  • 代名詞を具体的な単語に直したり
  • できればいくつかの単語をパラフレーズ(言い換え)したり

することでより高得点が狙えます。

第1パラグラフ解答例
These days, some college students share a house with roommates.
第1パラグラフはこの1行でOKです。
 

2. 第2パラグラフから、トピックのプラス面(もしくはマイナス面)を書く

次に第2パラグラフに移ります。

2級第2パラグラフ

まず、このパラグラフでは
ルームシェアのプラス面(メリット)」が書かれていることがわかりましたか。
 

数学や理科の得意なルームメイトがいて手伝ってもらえる、とか、外国語も上達する、とかですよね
 
そうです。

ただ、その内容をそのまま書くだけでは「要約」とはいえませんよね。

文字数も多くなり過ぎてしまいます

そこで、「1文(多くても2文程度)」にまとめる(=要約する)必要があるんです。

文を短くする(要約する)方法

文を短くまとめるにはさまざまな方法がありますが、
ここでは大きく2つの方法をお伝えします。

  1. 英語らしい「便利な動詞」を使う
  2. 抽象的な表現でくくってしまう

英語らしい「便利な動詞」を使った表現として

  • allow 人 to V(人がVするのを可能にする)
  • enable 人 to V(人がVするのを可能にする)
  • A benefit B(AはBに恩恵をもたらす)

などがあり、今回の文ではallowを使って

例)Sharing it allows students to get help from their roommates.
(家をシェアすることで生徒たちはルームメイトたちから助けを得ることができる)

とすることが可能です。

また2つ目の方法(抽象的な表現でくくる)を使って、先ほどの文にもっと具体的な情報を加えることも可能です。

例)Sharing it allows students to get help from their roommates who have various skills, such as math, science or foreign languages. 
(家をシェアすることで生徒たちは数学や理科、外国語などの様々なスキルを持つルームメイトたちから助けを得ることができる)

抽象的な表現(various skills(様々なスキル)を使ったあと、such as(〜のような)を使って具体例を挙げてるんですね!
そう。この「抽象表現 + such as 〜」非常に便利な表現なので必ず覚えてください

ということで、第2パラグラフは以下のように要約することができます。

第2パラグラフ解答例Sharing it allows students to get help from their roommates who have various skills, such as math, science or foreign languages. 

いよいよ最後の第3パラグラフに移ります。

第3パラグラフから、第2パラグラフの逆の立場の意見を書く

第2パラグラフはルームシェアのメリットでしたから、第3パラグラフではその逆のデメリットが示されるはずです。

2級第3パラグラフ

はい、デメリットが示されていましたね。

うるさくて睡眠時間が十分取れない、とか部屋を掃除しない人がいて困る、みたいなことですよね
そのとおり

ではこれを、先ほどの第2パラグラフと同じように要約していきますが

その前に必ず確認しておいてほしいことがあります。

逆説をあらわす表現を忘れずに書く

その前のパラグラフと逆の内容を書く分けですから、それを読み手にはっきり伝えるため、逆説を表す表現を必ず入れる必要があります。

今回の問題文では
「On the other hand,」が使われていたので、違う単語を使い「However,」としましょう。

POINT
逆説表現を加え、文の流れをはっきりさせる

その上で、第2パラグラフと同様

  • 英語らしい「便利な動詞」を使う
  • 抽象的な表現でくくる

を駆使しながら、以下のようにまとめることが可能です。

第3パラグラフ解答例However, some students may have trouble with their roommates, such as getting less sleep or having to do frequent housework.

まとめ

最後にここまでの解答例をまとめておきます。

<解答例>

 

These days, some college students share a house with roommates.Sharing it allows students to get help from their roommates who have various skills, such as math, science or foreign languages. However, some students may have trouble with their roommates, such as getting less sleep or having to do frequent housework.

 

<訳>
最近では、大学生の中にはルームメイトと家をシェアする人もいます。シェアハウスでは、学生は数学、科学、外国語などのさまざまなスキルを持つルームメイトから助けを得ることができます。しかし、一部の学生は、睡眠時間が少なくなったり、頻繁に家事をしなければならなかったりと、ルームメイトとの間に問題を抱えることがあります。

なんとなく、書き方はわかった気がする…!
ですよね。ただ漠然と要約するのではなく、こうやって型に当てはめて書いていけばいいんです

方法がわかれば、あとは練習あるのみです。

何度か書いてみて、こんな感じで合格レベルに達してるのかな?と疑問に感じたら、添削をご依頼ください。

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