【英検2級過去問徹底解説】2022年度第2回:リーディング全問題

英検過去問徹底解説

こんにちは。トモです。

今回は、2022年度第2回英検2級リーディング問題過去問徹底解説です。

待ってました!

 

英検の語彙問題では、解く際の流れを自分のモノにすることで、

  • 正確に解くことに加え
  • 時間の短縮

が可能になります。

英検2級の語彙・単語問題の解き方のコツなどは以下の記事でくわしく解説していますのでまだ読んでいない方は先にご覧ください

>>>英検2級「語彙問題」の勉強法を徹底解説

やみくもに過去問に取り組む前に、まずは解き方のコツを知ってください


上記の記事で、解き方について学んだら、いよいよ過去問の演習に入りましょう。

思考の流れに沿ってくわしく解説していきますよ!

過去問の入手方法英検の公式サイトからダウンロードできます。
2022年度第2回問題冊子をクリックして入手してください。

 

直近3回より以前の過去問については、英検サイトからは閲覧できません。
リンク切れの場合は、当サイト「英検独学の教科書」のお問い合わせページからご相談ください。ご対応いたします。

一緒にがんばりましょー

英検2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(1)〜(5)

(1)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①remarkably:(副詞)非常に、目立って
②nervously:(副詞)神経質に、いらいらして
③suddenly:(副詞)突然
④carefully:(副詞)注意深く、丁寧に

STEP.2
穴埋め部分には「副詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「she gave a( )good English presentation」に入れる単語を選ぶ。

「( )よい英語のプレゼン」なのでこの時点で①だろうなと予測がつきます。

STEP.3
問題文を読む
考慮すると/Keikoは英語を勉強していることを/たった6ヶ月間、/彼女は( )良い英語のプレゼンをした/昨日のコンテストで。/彼女は2位をとった。

STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:①
英検の語彙問題は、このように穴埋め部分の前後をざっくり読むだけで正解が選べてしまう問題が非常に多いのが特徴です

この問題も穴埋めの後ろの「いい英語のプレゼン」とつながりそうなのって①remarkably(非常に)しかないですもんね
もちろん最終的には、その予測が正しいかは問題文全てを読んで確認する必要がありあますが、予測を立てることで短時間で効率的に問題が解けます

POINT語彙・単語問題も、先に選択肢にザっと目を通すことで、短時間で正答率が上がります。
こういった
解き方のコツは以下の記事でまとめていますので、この方法をマスターしてから過去問にすすむのが効果的です。
>>>英検2級「語彙問題」の勉強法を徹底解説

(2)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①marvelous:(形容詞)素晴らしい、驚くべき
②industrial:(形容詞)産業の
③humble:(形容詞)謙虚な、つつましい
④compact:(形容詞)小型の、こぶりな

STEP.2
穴埋め部分には「形容詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「It was( )!」に入れる単語を選ぶ。

さすがにここは穴埋め部分だけでは正解は確定できませんが、カッコのうしろに「!」があるので、①はありえそうだなとなんとなく予測はできます。

STEP.3
問題文を読む
A:あなたの休暇はどうでしたか、Dale?/B:( )でした!/私たちは7日間を過ごしました/純粋な楽しみとリラクゼーションの。

STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:① 

もちろん「marvelous(すばらしい)」という単語の意味を知っているのが一番ですが、もし知らなくても消去法で可能な限り間違いの選択肢を切っていきましょう
④の「compact(小型の)」なんて絶対違うってわかりますもんねー

(3)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① patient:(名詞)患者、病人
② phrase:(名詞)言い回し、フレーズ
③ conflict:(名詞)対立、争い
④ courage:(名詞)勇気

STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「the( )between the two countries will cause a war.」に入れる単語を選ぶ。

「二つの国の間の( )が戦争を引き起こす」ですから、③っぽいなとこの時点で予測がつきます。

STEP.3
問題文を読む
世界中の人々は恐れている/2つの国の間の( )が/戦争を引き起こすことを。

STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:③ 
この問題は典型的な穴埋め前後を読むだけで正解がわかる問題です

「2つの国の( )が戦争を引き起こす」ですもんね。③しかありえませんよね

(4)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①recognition:(名詞)認識、識別
②innocence:(名詞)無罪、純真
③surgery:(名詞)手術、外科
④inquiry:(名詞)質問、問い合わせ

STEP.2
穴埋め部分には「動詞のed形」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「have(  )on his right knee」に入れる単語を選ぶ。

「彼の右足に〜」ですから、当てはまりそうなのは③だろうなとこの時点で予測がつきます。

STEP.3
問題文を読む
野球選手であるShunta Omuraは( )しなければならなかった/彼の右足に/2019年に、/しかし彼は完全な回復をした/そして再びプレーする準備ができた/2020年に。

STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:③ 
大問1は単語問題なので、もちろん単語の知識がなにより重要です。そのうえでこのように正しい流れにそって解くことで、「正しい答えを」「素早く」選ぶことができるようになります

単語の知識、プラス、正しい解き方ってことですね

(5)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① reputation:(名詞)評判、名声
② anticipation:(名詞)予期、予想
③ observation:(名詞)観察
④ examination:(名詞)調査、検査

STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「The restaurant lost its good( )」に入れる単語を選ぶ。

「そのレストランは良い( )を失った」ですから、この時点で①だろうと予測がつきます

STEP.3
問題文を読む
そのレストランは良い( )を失った/いくつかの事件の後/食中毒の、/そしてついに/閉店しなければならなかった。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:①
正解でない選択肢の単語も重要なものばかりです。
実は英検の単語問題は、以前に間違いの選択肢として出題された単語が次以降の回で正解として出題されるケースが多々あります

そうなんですか!
はい。ですので今回正解ではなかった選択肢もあわせて覚えるように意識してくださいね

英検2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(6)〜(10)

(6)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① protest:(動詞)抗議する
② expose:(動詞)さらす、当てる
③ conduct:(動詞)行う、実行する
④ represent:(動詞)代表する、表現する、表す

STEP.2
穴埋め部分には「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「not good to( )skin to too much sunlight」に入れる単語を選ぶ。

「肌を過度な日光に( )するのは良くない」ですから、②だろうとこの時点で予測がつきます。

STEP.3
問題文を読む
日光は重要だ/人々が健康でいるために。/しかし良くない/肌を過度な日光に( )することは。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:② 

やはり正解でなかった選択肢も重要なものばかりです。せっかく過去問をやっているので、知らなかった単語は覚えていきましょう

(7)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① fulfill:(動詞)果たす、満たす
② cheat:(動詞)騙す、ごまかす
③ heal:(動詞)治る、治す
④ retire:(動詞)退職する、引退する

STEP.2
穴埋め部分には「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「it took about three months to( )」に入れる単語を選ぶ。

「( )に約3ヶ月かかった」ですから、③っぽいかなと予測がつきます。

STEP.3
問題文を読む
Kaiは彼の腕を骨折した後、/3ヶ月かかった/完全に( )するのに。/今は彼は再びテニスをすることができる/何の問題もなく。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:③ 
「骨折する」は「break」を使いますが、「腕を骨折する」なら「break one’s arm」などその体の部分を後ろにつづけて表します

「足を骨折する」なら「break one’s leg」ですね

(8)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① majority:(名詞) 大多数、大部分
② similarity:(名詞)類似、相似
③ quantity:(名詞)量
④ flexibility:(名詞)柔軟性、フレキシビリティ

STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「many companies are offering their employees a lot of( )」に入れる単語を選ぶ。

「多くの会社は従業員に多くの( )を提供している」ですから、この時点で④だろうと予測がつきます。

STEP.3
問題文を読む
最近では、/多くの会社は提供している/従業員に/多くの( )を。/たとえば、スタッフは時々在宅で仕事ができる/または選べる/始める時間や終える時間を。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:④
「offer 人 モノ」で「人にモノを提供する」の第4文型(SVOO)の形ですね。正しく意味を取れましたか?

はい!意味がわかれば「flexibility」は「フレキシビリティ」って日本語としてもなじみがあるので、正解は選びやすかったですね

(9)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① maintain:(動詞)保つ、維持する
② abandon:(動詞)捨てる、放置する
③ prevent:(動詞)防ぐ、妨げる、防止する
④ supply:(動詞)供給する

STEP.2
穴埋め部分には「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「he had to( )his car and walk the rest of the way」に入れる単語を選ぶ。

「車を( )し、残りの道を歩く」ですから、この時点で②だろうと予測がつきます。

STEP.3
問題文を読む
Kevinは雪嵐に遭った/家に車で帰る途中。/天候はとても悪かったので/彼は彼の車を( )して/歩かねばならなかった/残りの道を。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:② 
穴埋め前後だけでも正解は選べたかもしれませんが、文脈を正確に理解するにはいわゆる「so that構文」を知っている必要がありました

「so 〜 that … 」で「とても〜なので…だ」って意味になるやつですね

(10)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①committed:(動詞ed形)犯す、取り組む
②defended:(動詞ed形)守る、防御する
③eliminated:(動詞ed形)取り除く、敗退する
④imported:(動詞ed形)輸入する

STEP.2
穴埋め部分には「動詞ed形」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「being( )from the badminton tournament」に入れる単語を選ぶ。

「バドミントンのトーナメントから( )される」なので、③だとこの時点で予測がつきます。

STEP.3
問題文を読む
Lauraは嬉しくなかった/( )されて/バドミントンのトーナメントから/とても早く、/しかし今彼女は彼女の友達を応援している/彼女らの試合の間。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:③ 
「eliminate」は辞書の意味的には「〜を取り除く」が一番最初に出てくるかもしれません。そういう意味では少し難しい問題でした

ただ今回の問題では受動態になってるので「取り除かれる→負ける」みたいにイメージすることはできるかもしれませんね

英検2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(11)〜(15)

(11)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① read through:(熟語)〜を通読する
② refrain from:(熟語)〜を控える、遠慮する
③ reflect on:(熟語)〜を熟考する
④ refer to:(熟語)〜を参照する、に言及する

STEP.2
穴埋め部分には「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「(  )runnning until her foot is better」に入れる語を選ぶ。

「足が良くなるまで、走ることを〜する」なので、この時点で②しかないだろうと予測できます。

STEP.3
問題文を読む
Sarahは言われている/走ることを( )するよう/彼女の足が良くなるまで。/さもなければ、彼女は怪我を悪化させるかもしれない。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:② 

電車のアナウンスで「Please refrain from smoking.(喫煙はご遠慮ください)」みたいによく言われてますよねー

(12)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① On the move:多忙で、移動中で
② In respect:in respect of〜で、〜に関して
③ as a whole:全体として
④ By then:それまでに

STEP.2
穴埋め部分には「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「( ), I enjoyed it.」に入れる語を選ぶ。

ここだけでは正解を確定はできませんから、問題文全体を読んでいきましょう。

STEP.3
問題文を読む
A:その映画はどうだった?/B:( )、私はそれを楽しみました。/俳優の何人かがベストではなかったけれど、/ストーリーは素晴らしく/そして音楽は美しかったです。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:③ 
熟語の問題では、熟語自体の意味を知らなくてもそれぞれ使われている単語のコアイメージ(元となるイメージ)から、正解を絞り込むのも有効なテクニックです

「whole」は「全体の」とかの意味があるから、「全体としては」ってニュアンスはつかめますね

(13)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① difference(名詞):違い、相違点、差
② point(名詞):論点、地点
③ fool(名詞):愚か者、ばか者
④ start(名詞):出発、開始

STEP.2
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る
「Jim made a( )of me in front of my friends.」に入れる単語を選ぶ。

「友達の前で私を〜した」という文脈と熟語の知識で③だろうとこの時点で予測ができます

STEP.3
問題文を読む
A:なにかあったの、Emily?/B:Jimが私を( )しました/私の友達の前で。/彼は言った/私の靴が格好悪いと。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:③
make a fool of〜」で「〜をばかにする、笑いものにする」という熟語の知識があればすぐに答えを選べますし、仮に知識がなかった場合も単語のコアイメージから類推しようと努めてみてください

今回で言えば、Bさんが「shoes were ugly」と言われたっていう「ugly(醜い)」がポイントってことですよね。悪いことを言われてるってわかれば、選択肢③「fool(愚か者、ばか者)」っぽいなってなりますもんねー
もちろん熟語の知識があることが一番ですが、仮になければコアイメージから類推してサクっと次の問題にすすんじゃいましょう。あなたの目標は全問正解ではなく2級合格ですからね

(14)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① counting on:〜を当てにする、期待する
② insisting on:〜を強く主張する
③ comparing with:〜と比較する
④ interfering with:〜を妨げる、に干渉する

STEP.2
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る
「to stop( )his personal life」に入れる単語を選ぶ。

「彼の個人的な生活に( )するのをやめる」なので、③か④あたりかな、とこの時点で予測がつきます。

STEP.3
問題文を読む
Jasonは彼の母に頼んでいる/何度も/彼の個人生活に( )するのをやめるように。/彼は怒る/彼女が彼をコントロールしようとすると/彼が大人であっても
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:④ 
この問題は穴埋め前後で③か④かなと選択肢を絞った上で全文を読み進めることで、効率よく正解を選ぶことができます

もう大人なのにお母さんが「干渉してきて」腹が立つ、みたいな内容ですね

(15)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① call off:〜を中止する
② pick on:〜をいじめる、からかう
③ fall for:〜に惚れ込む、好きになる
④ bring out:〜を持ち出す、引き出す

STEP.2
穴埋め部分には「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「we had to( )the barbecue 」に入れる単語を選ぶ。

「バーベキューを( )しなければならなかった」という文脈ですから、①だろうとこの時点で予測できます。

STEP.3
問題文を読む
A:残念だ/私たちがバーベキューを( )しなければならなかったことが。/B:はい、でも私たちはバーベキューをすることはできません/外で/雨の中で。/私たちはそれをすることができます/来週/代わりに/もし天気が良ければ。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:① 
熟語の問題では、選択肢すべての意味がわかることは少ないかもしれません。ただ、知っている意味の中に正解があることも多々あるはずですので諦めないでください

今回の正解「call off(〜を中止する)」は重要熟語なので絶対覚えておきたいですね
あわせて「put off(延期する)」も覚えておきましょう。off離れた状態に、put置く→延期する、というイメージです

英検2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(16)〜(20)

(16)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① by means:(by means ofで)〜によって、〜を手段として
② in charge:(in charge ofで)〜を管理して、担当して
③ at times:時々
④ for all:〜にもかかわらず

STEP.2
穴埋め部分は「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「the building ( )of a ladder」に入れる語を選ぶ。

穴埋め前後だけでは答えを確定できないので、全文を読んでいきます。

STEP.3
問題文を読む
その泥棒はその建物に入ったに違いない( )ハシゴを( )。/唯一の方法/入る/は、2階の窓をとおしてだけだった。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:①

(17)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① of late:最近の
② in vain:無駄に
③ for sure:確実に、確かに
④ by chance:たまたま、偶然に

STEP.2
穴埋め部分は「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「his efforts were(  ).」に入れる単語を選ぶ。

「彼の努力が( )になった」なので、②っぽいなとこの時点で予測ができます。

STEP.3
問題文を読む
Barneyは教えようとした/彼の猫に/いくつかの簡単な命令に従うように、/しかし彼の努力は( )だった。/毎回/彼が猫に横になるよう伝えたとき/猫はただ歩いていってしまった。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:②
in vain(無駄に)」は重要な熟語ですし覚えておきたいことに加え、穴埋め前後「his efforts were( )」とくれば、流れ的に「彼の努力は無駄になった」がベストだろうと判断できれば、語彙問題のパートはとても解きやすくなりますよ

(18)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① Having
② Had
③ Have
④ To have

STEP.2
文法問題であることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「( )lived in Tokyo for theree years」に入れる単語を選ぶ。

選択肢から「have」の変化に関する問題だと理解した上で、本文全体を読んでいきます。

STEP.3
問題文を読む
東京に住んでいたので/3年間、/Cassandraはよく知っていた/東京スカイツリーに行く方法を/彼女のアパートから。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:① 
いわゆる「分詞構文」の問題です。分詞構文についてはこちらのサイトで簡単にまとまっていますので、興味のある方はご覧ください

(19)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① as to:〜に関して
② as if:まるで〜のように
③ if only:もし〜だったなら
④ if not:もしそうでなかったら

STEP.2
穴埋め部分は「文法問題」であることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「the other students looked at her (  ) she had」に入れる単語を選ぶ。

文法問題なので問題文全体を読んで、意味がふさわしい選択肢を選んでいきます。

STEP.3
問題文を読む
誰かが壊した/窓の一つを/Michelleの教室の。/Michelleはそれをしていなかった/しかし他の生徒の何人かが彼女をみた/(まるで)彼女がした(かのように)。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:②
文の流れから「クラスの何人かが『まるで彼女がしたかのように』見た」となるので選択肢②「まるで〜のように」を選びます

as if以外の選択肢の意味も重要表現ばっかりですね
はい。今回の選択肢の表現はいつ試験に正解として出てもおかしくないので、必ず覚えておいてください

(20)

STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
① tell
② telling
③ tells
④ told

STEP.2
穴埋め部分は文法問題であることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「there’ no (  ) with traffic」に入れる単語を選ぶ。

「there is no telling〜」の定型表現だとわかれば瞬殺できる問題です。

STEP.3
問題文を読む
A:どれくらいかかりますか/あなたの両親の家に車で行くのに。/B:全く予想がつきません/交通状況の/休日の間は。/30分の可能性もあるし、/2時間かかる可能性もあります。
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:②
there is no telling〜(〜についてなんとも言えない、予想がつかない)」を知っているかいないかの知識問題でした

これは知らなかったら勘で選んで先にすすむしかないないですね
ただ「動詞はisで、noの後ろにくる単語を選ぶ」という形から判断すると、名詞がくるだろうなと判断できれば動名詞であるtellingが正解かな、と当たりをつけることは可能です。上級者レベルですが


ここからは、大問2「長文穴埋め問題」編です。

英検の長文穴埋め問題では、解く際の流れをシステム化することで、

  • 正確に解くことに加え
  • 時間の短縮

が可能になります。

英検2級の長文穴埋め問題の解き方のコツなどは以下の記事でくわしく解説していますのでまだ読んでいない方は先にご覧ください

>>>英検2級「穴埋め問題」の勉強法を徹底解説

やみくもに過去問に取り組む前に、まずは解き方のコツを知ってください


上記の記事で、解き方について学んだら、いよいよ過去問の演習に入りましょう。

思考の流れに沿ってくわしく解説していきますよ!

英検2級過去問解説:大問2【長文穴埋め問題】(21)〜(23)

2A


(21)

STEP.1
選択肢をチラッと見る
「短文」を穴埋めする問題だということがわかる

STEP.2
タイトルから最初の穴埋め部分の次の1文まで読み進める
「タイトル:海でのトラブル」

※タイトルに知らない単語があっても気にする必要はありません。本文を読めば問題は解けるようにできていますので、構わず読みすすめていきましょう。

「本文の日本語訳」
プラスティックは使われている/幅広い商品に。/事実、/それは見積もられている/約4億トンのプラスティックが製造されていると/世界中で/毎年。/それの多くはデザインされている/一度だけ使われることを/そしてその後捨てられることを。/この廃棄物のほとんどは埋められる/地面に/埋立地の。/しかし、大量のものは( 21 )。/国際自然保護連合によると、/1400万トン以上のプラスティックごみが海へいく/毎年。/プラスティックは強く/時間がかかる/分解するのに。/この理由から、世界の海はあっという間にいっぱいになりつつある/それで。

STEP.3
選択肢を読む
①完全に失くなる
②別のところにいくことになる
③チャリティに与えられる
④再び使われる得る
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:②
穴埋め問題を解くヒントは前後一文にあることがほとんどです。
今回もカッコの前で「ほとんどのゴミは海に捨てられる」といった後、「However(しかし)」とつながって穴埋め部分になっています

つまり、「ほとんどのゴミは海に行くけど、他の場所にいくゴミもある」って流れになる②が正解になるってことですね
さらに次の文で「plastic waste goes into the ocean」と具体的に「海へいく(捨てられる)」とあるので、②で間違いないことが確信できます

(22)

STEP.1
選択肢をチラッと見る
「短文」を穴埋めする問題だということがわかる
STEP.2
つづきから2問目の穴埋め部分の次の1文まで読み進める

プラスティックごみは主にふたつの大きな問題を引き起こす/野生生物にとって/海の中に、また海のそばに住む。/はじめに、動物はときどき罠にかかる/大きなプラスティックのかけらに/そして命を落とす/それらは泳げないから/自由に。もう一つの問題は/しかし/引き起こされる/より小さなプラスティックのかけらによって。/動物たちはしばしば( 22 )。/最近の研究で分かった/魚類の約3分の2と/全ての海鳥の90%はうっかり食べてしまう/小さなプラスティックを/海に浮かんでいる。

STEP.3
選択肢を読む
①大家族で生きている
②長い旅をしなければならない
③これらを食べ物として見る
④海を離れる

STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:③ 
穴埋め問題は前後一文に正解のヒントがあることが多いんでしたよね。今回は後ろの一文に「have accidentally eaten tiny piece of plastic(小さなプラスティックのかけらをうっかり食べてしまう)」とあるので③がぴったりです

accidentally(うっかり、誤って)」の意味が正確にわからなくても、「accident(事故)」から派生した単語かなってわかればなんとなく正解は選べますよね
ポイント穴埋め問題は、穴埋め部分の前後一文が特に重要です。
前後一文を精読し、「but」「in fact」「in addition(加えて)」「instead」など、流れを把握するヒントとなる語を見つけることで、正しい選択肢を選ぶことができるようになります。

 

(23)

STEP.1
選択肢をチラッと見る
「ディスコースマーカー(接続語句)」を穴埋めする問題だということがわかる
STEP.2
つづきから3問目の穴埋め部分の次の1文まで読み進める

これを受け、/多くの環境保護団体は努力している/政府に何かするように/海の中のプラスティックについて。/例えば、/Biological Diversityセンターはアメリカ政府に頼んでいる/法律を作るように/プラスティックごみをコントロールするための。/そのようなグループはまた市民を教育しようともしている/その問題について。/( 23 )、人々はプラスティックを捨て続けている、/そしてそのプラスティックの量/海の中の/は、増え続けている。

STEP.3
選択肢を読む
①これにもかかわらず
②ゆえに
③同様に
④特に
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:① 
「環境団体が政府に働きかけたり市民を教育しようとしている」のあと穴埋め(23)が来て→「人々はごみを捨て続け、ごみの量は増え続けている」という流れですから、①in spite of this(このことにも関わらず)が適当ですね

穴埋め問題は、文の精確な意味よりも「流れ」を理解することが正解を選ぶポイントになることが多いんですよね

英検2級過去問解説:大問2【長文穴埋め問題】(24)〜(26)

2B

(24)

STEP.1
選択肢をチラッと見る
「短文」を穴埋めする問題だということがわかる
STEP.2
タイトルから最初の穴埋め部分の次の1文まで読み進める
パフォーマンスする猫

タイトルに知らない単語があったり、意味がピンとこなくても気にする必要はありません。本文を読めば問題は解けるようにできていますので、構わず読みすすめていきましょう。

「本文の日本語訳」
Andrew Lloyd Webberは有名である/ミュージカルを書くことで、/そして多くの歌/彼が書いた/は、有名になった。/50年以上にわたって、/Webberは作ってきた/多くの人気のあるミュージカルを、/The Phantom of the OperaやJoseph、the Amezing Technicolor Dreamcoatを含む。/これらの中の登場人物はとられた/よく知られた物語から/長年にわたって。/Webberの最も成功したミュージカルの一つはCatsである。/これはMemoryという曲を取り上げている/最も人気のある/彼がこれまでで書いた。/Webberの他のミュージカルの多くと同様、/だが、/Catsの中の登場人物は( 24 )である。

STEP.3
選択肢を読む
①それほど重要ではない
②彼によって作られていない
③好きになるのが難しい
④彼の友達に基づいている
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:② 
やはり「前後の流れ」がポイントですよ。穴埋め(24)を含む文のはじめに「Like many of Webber’s other musical(Webberの他のミュージカルの多くと同様)」とあるのが大きなヒントです。じゃあ他のミュージカルはどんな特徴があっただろう、と考えると…

登場人物を「were taken from well-known stories(よく知られた物語からとってきた)」=自分で考えたんじゃない、ってことだから②が正解ってことですね!
ポイント繰り返しますが、長文の穴埋め問題では、穴埋め部分の「前後一文の精読」が重要です。論理の「流れ」をつかむという意識で本文を読みすすめてください。

(25)

STEP.1
選択肢をチラッと見る
「短文」を穴埋めする問題だということがわかる
STEP.2
第2パラグラフから2問目の穴埋め部分の次の1文まで読み進める
子どものころ/Webberのお気に入りの本のひとつは/T.S.EliotによるOld Possumz’s book of Practical Catsだった。/これは詩のコレクションである/( 25 )を表した。/たとえば、登場人物の1人は好きである/みんなの注目を集めるのが。/もうひとりは怠け者のように見える/日中は、/しかし夜は、/彼女は内緒で一生懸命働く/ねずみや昆虫がトラブルを引き起こすのを止めるために。/Webberはこれらの詩の単語を使った/彼のミュージカルの歌に、/そして彼は世界を作った/これらの猫が共に生きる。
STEP.3
選択肢を読む
①猫の歴史/ペットとしての
②猫の世話の仕方
③何匹かの猫の個性
④猫の体がどう動くか
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:③ 
繰り返しますが、穴埋め問題は「前後一文」がポイントになることがほとんどです。
今回は(25)をdescribe(表した、表現した)のは何か、という流れですから、そのあとの「For example」以降にヒントがあると考えて読み進めると、昼は怠け者に見えるが夜には働き者になる猫、などの具体的なキャラを引き合いに出して「③猫の個性」を描いたんだろうということがわかります

(26)

STEP.1
選択肢をチラッと見る
「ディスコースマーカー(接続語句)」を穴埋めする問題だということがわかる
STEP.2
つづきから3問目の穴埋め部分の次の1文まで読み進める
WebberはCatsの制作を始めた/1977年に、/そして最初の公演をおこなった/1981年にロンドンで。/それはとても人気だったので/まだ上演されている/そこで/21年後の。/( 26 )、その最初の公演のあと/ニューヨークのブロードウェイでの/1982年の、/18年間続いていた/そこで。/Catsは世界中で人気になっている。/事実、/そのショーは翻訳されている/15ヶ国語に、/30以上の国で上演され、/そして7300万人以上に見られている。

STEP.3
選択肢を読む
①いずれにせよ、どんな場合でも
②不運にも、不幸にも
③誤って
④同様に
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:④ 
これもやはり、前後1文の文脈から判断できる問題です

えーっと、まず前の文で「ロンドンで1981年に始まって21年続いてる」って話があって、そのあと(26)をはさんで「ニューヨークで1982年に始まって18年間続いた」ってあるわけだから…穴埋め部分には「④similarly(同様に)」がぴったりですねー

ここからは、大問3「長文読解問題」編です。 英検の長文読解問題では、解く際の流れをシステム化することで、

  • 正確に解くことに加え
  • 時間の短縮

が可能になります。

英検2級の長文読解問題の解き方のコツなどは以下の記事でくわしく解説していますのでまだ読んでいない方は先にご覧ください
>>>英検2級「長文読解」の勉強法を徹底解説

やみくもに過去問に取り組む前に、まずは解き方のコツを知ってください


上記の記事で学んだ解き方にそって、過去問の答えと解説を行います。 思考の流れに沿ってくわしく解説していきますよ!

英検2級過去問解説:大問3【長文読解問題】(27〜29)

3A


(27)

STEP.1
メールのヘッダーを見る
①差出人(From)と受信者(To)をザッと確認します。
受信者(To)のメールアドレスのドメイン(@以降)に「televisiondepot.com」とあるので、テレビ屋か何かへのメールだろうと予想がつきます。
*「ドメイン」についてわからない方はまず、こちらの記事で理解しておくようにしましょう。
>>>英検2級「長文読解」の勉強法を徹底解説

②「subject(件名)」欄から、「テレビの型番」っぽいなと判断できます。そして型番が書かれているということは、何か不具合があったのかな…とあくまでも予想ですが想像できます。

「Subject(件名)」を見るだけで、メールの内容がざっくりつかめちゃいます
そう、本文を読む前に前提情報がわかれば、内容が頭に入ってきやすくなります

STEP.2
1問目の「設問」を読む
設問:1つのことは何か/Micheal Greenが言っている/彼が買ったTVについて。
*選択肢まで読む必要はなく、「Micheal Greenは、自分が買ったテレビについて何と言っているんだろう」いう視点で本文を読んでいきます。
STEP.3
問題の答えを探しながら第1パラグラフを読む

カスタマーサービスご担当者さまへ
いくつかの素晴らしいレビューを読んだ後/ZX950 LCD TVの/インターネットで、/私はそれを購入しました/あなたのオンラインストアで。/商品が届いた時、/完璧な状態だと思われました、/そして私はセットアップすることができました/テレビの取扱説明書に従って。/しかし、私がそれを一度使い始めるとすぐに、/私は気づきました/問題があると。

STEP.4
選択肢を読む
①それは彼に送られてきた/取扱説明書なしで
②それはオンラインでいくつかの良い評価を受けている
③彼はそれを入手した/地元のTelevision Depot storeで
④彼はそれを選んだ/それは最近セールだったから

STEP.5
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:②(根拠は赤字部分) 
正解の根拠自体は赤字で示した部分に書かれています

本文の1行目に書かれてる「some excellent reviews」と選択肢②「some positive online reviews」が同じ意味のことを言ってますよね
そう。長文読解問題では「パラフレーズ(言い換え)」の表現が正解の大きなヒントになります。
表現はパラフレーズしていますが、同じ内容のことを言っているわけですのでその選択肢が正解になるケースがほとんどなんです

本文の内容を言い換えて(パラフレーズして)る選択肢が正解になるってことですね
ポイント
最重要事項として、基本的に1問目の答えは第1パラグラフにあります。
こういった解き方のルールは以下の記事でまとめていますので、その方法をマスターしてから過去問にすすむのが効果的です。
>>>英検2級「長文読解」の勉強法を徹底解説

 

(28)

STEP.1
2問目の「設問」を読む
設問:Micheal Greenはそのテレビはどんな問題があると言っているか。
*そのテレビにどんな問題があるんだろう、と意識しながら本文を読んでいきます

STEP.2
問題の答えを探しながら第2パラグラフを読む
私はテレビの音量を調整することができませんでした/リモコンで。/私はバッテリーを交換してみましたが/リモコンの、/しかしこれでは問題は解決しませんでした。/私は取扱説明書をよく読みました、/しかし私は解決法を見つけることはできませんでした。/私は調整することはできますが/テレビのボタンで、/私はあなたが理解してくれると思っています/どれだけ不便か/このようにすることが。

STEP.3
選択肢を読む
①音量が変えられない/リモコンで
②リモコンのバッテリーがなくなってしまった/たった数時間で
③テレビのボタンが作動していないようだ
④テレビが時々電源が切れる/突然に
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:①(根拠は赤字部分) 
正解以外の選択肢も、本文中に出てきた単語を「それらしく」組み合わせて受験者を惑わそうとしてきます。
選択肢と本文の内容をしっかり照らし合わせて答えを選んでください

とはいえ、正解は第2パラグラフの一番最初にいきなり出てきましたね!
やはり本文中の「adjust(調整する)」が選択肢①「be changed」にパラフレーズされていました

(29)

STEP.1
3問目の「設問」を読む
設問:Micheal Greenは望んでいる/カスタマーサービスの担当者が〜
*Micheal Greenはカスタマーサービスに何を望んでいるんだろう、という視点で本文を読んでいく
STEP.2
問題の答えを探しながら第3パラグラフを読む

可能でしょうか/代わりのリモコンをいただくことは、/もしくは私はテレビも返す必要がありますか。/より望ましいです/私がテレビを送り返す必要がない方が/なぜならそれは困難だからです/そんな大きなテレビを箱に戻して入れることが。/私は望んでいます/あなた方がこの問題を解決できることを/数日で。/私はとても使いたいです/新しいテレビを/ヨーロッパサッカートーナメントをみるために/来週末に始まる。/あなたの返信をお待ちしております。
敬具
Micheal Green

STEP.3
選択肢を読む
①誰かを送る/彼がテレビを箱に戻すのを手伝ってくれる
②時間内に問題を解決する/彼がスポーツイベントを見る
③彼に伝える/Television Depotが提供後援するトーナメントについて
④彼に説明する/彼が自分自身でその問題を解決できるよう
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:②(根拠は赤字部分) 
「何を望んでいるか」という設問に「I hope〜」と始まる文章が正解の選択肢になっています

第3パラグラフ3行目の「I hope you are able to solve this problem in the next few days.」のところですねー

 

英検2級過去問解説:大問3【長文読解問題】(30〜33)

3B

(30)

STEP.1
タイトルを読む
女王のお気に入りの服
タイトルの意味がわからなくても全く問題ありません。英検の長文では、一般的でない名詞を使ったタイトルがよく使われますが、問題は本文を読めば解けるようになっています焦らないことがポイントです。

STEP.2
1問目の「設問」を読む
設問:Dhaka muslinとして知られる布の真実は何か?
*Dhaka muslinという布はどんなものなんだろう
、と意識しながら本文を読んでいきます。
固有名詞等は、本文中でかならずくわしく説明してくれるので焦らず読みすすめます)

STEP.3
問題の答えを探しながら第1パラグラフを読む
アジアの国バングラディッシュはひとつである/服の最大の輸出国の/世界で。/低賃金と現代的な技術が可能にしている/バングラディッシュの衣類工場が安い服を生産するのを。/しかし、19世紀まで/その国は生産していた/贅沢な布を/Dhaka muslinと呼ばれる。/多くの人はこの布をみなしている/今までで最も良質なものとして、/そしてそれは20倍以上の値段である/最も良いシルクの。/それは作られた/綿から/phuti karpasと呼ばれる植物からできる。/この種の綿はとても細い糸にすることができる/そしてそれは使うことができる/とても柔らかく軽い布を作るのに。

STEP.4
選択肢を読む
①その細い糸は20倍以上強い/シルクのそれよりも
②それはバングラディッシュが服の主要な輸出国になることを妨げた
③現代的な技術が可能にしている/工場がそれを安く生産するのを
④多くの人は言っている/それは一番良い種類だと/今までにあったものの中で
STEP.5
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:④(根拠は赤字部分) 
タイトルや本文で「Empress」といった見慣れない単語がでてきました。英検の長文では、こういった見慣れない専門用語がでてくることがありますが、それらが設問に関わるものである場合、かならずその単語の意味を別の表現で説明してくれています

専門用語っぽい見たことがない単語がでてきても、落ち着いて読みすすめれば問題は解けるようにできてるってことですね
今回の設問の解説ですが、やはり「言い換え(パラフレーズ)」がキーになっています。本文第1パラグラフの上から4行目「Many regard〜(多くの人は見なしている)」が選択肢④「Many people say〜(多くの人は言っている)」と言い換えられているだけなので、これが正解になるわけです

(31)

STEP.1
2問目の設問を読む
設問:何が起こったか/イギリスの貿易業者によってなされた要求の結果として
*イギリスの貿易業者によってされた要求の結果として何が起こったんだろう、という視点で本文を読んでいきます。
STEP.2
問題の答えを探しながら第2パラフラフを読んでいく
Dhaka muslinは作るのが難しかった/しかし、豊かな人々は喜んで高いお金を支払った/市場で求められる。/この布の名声はヨーロッパに広まり、/そしてフランスの皇帝ナポレオンの妻は好きだった/ドレスを着るのが/Dhaka muslinで作られた。/バングラディッシュを含むエリアがなったとき/イギリス皇帝の一部に、/しかし、イギリス人の貿易業者は圧力をかけた/Dhaka muslinの市場に/もっと多くの布を作るように/安い値段で。/ついに、全てのメーカーは決めた/より安い値段の種類の布を作ること/もしくは、止めるかどちらかを。

STEP.3
選択肢を読む
①さまざまな色が導入された/ヨーロッパの消費者にアピールするために
②Dhaka muslinのヨーロッパでの値段が急激に上がった
③メーカーはイギリスの技術を使用し始めた/より良い布を作るために
④ハイクオリティのDhaka muslinを作ることを完全にやめた
STEP.4
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:④(根拠は赤字部分) 
そもそも、設問にある「British traders(イギリスの貿易業者)」の話題が出てくるのが第2パラグラフの4行目以降なので、答えはそれ以降にしかありえない、と考えると最後の2、3行の流れが理解できれば問題は解けることになります

そう言われれば、たしかに…
実際、正解の根拠はパラグラフの最終行にありました。赤字で示しているので間違えた人は確認してくださいね

(32)

STEP.1
3問目の設問を読む
設問:Saiful Islamはphuti karpasの葉を利用した/〜するために
*Saiful Islamは何のためにphuti karpasの葉を利用したのだろう?という視点で本文を読んでいく
STEP.2
問題の答えを探しながら第3パラフラフを読んでいく
2013年、/Saiful Islam/ロンドンに住むバングラディッシュ人/は、頼まれた/展覧会を開催するように/Dhaka muslinについての。/Islamは驚かされた/この材料の高い品質に。/彼は可能だろうかと思った/Dhaka muslinを再びつくることができるかどうか。/残念なことに、/彼は見つけることができなかった/phuti karpasを/バングラディッシュで。/しかしDNAを使って/乾いたphuti karpasの葉から取れた/博物館の、/彼は種を見つけることができた/ほとんど同一の。

STEP.3
選択肢を読む
①植物を見つけるために/Dhaka muslinを作るために使われていた植物のような
②チェックするために/Dhaka muslinのサンプルが本物か偽物をを
③説明するために/Dhaka muslinの進化を/展覧会で
④人工のDhaka muslinをつくるために/ロンドンの研究所で

STEP.4
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:① 
少し難易度の高い問題だったかもしれません。まず設問で「何のためにphuti karpasのを使用したのか」と聞かれています。第1パラグラフの情報から、phuti karpasは高品質の綿(コットン)を作ることができる植物だということがわかりますが、なぜその葉っぱを使ったのか、という部分が設問の核になっているわけです

うーん…設問の趣旨自体を理解する英語力も必要ですね…
Saiful IslamはDhaka muslinについての展覧会を開催するように依頼されていたんだけれど、もうそのDhaka muslinを作ることはできない→でも、その元となるphuti karpasに似た植物のDNAを使って、ほぼ同様のspecies(種)を見つけることができた、というのがこのパラグラフの趣旨ですから、正解は①となるのです

うーん、むずかしい。でも他の選択肢を見て消去法で①を選べたら、それで結果的にはOKですよね

(33)

STEP.1
4問目の設問を読む
設問:なぜバングラディッシュ政府はIslamの努力をサポートしているのか
*なぜバングラディッシュ政府はIslamの努力をサポートしているだろう、という視点で本文を読んでいく

STEP.2
問題の答えを探しながら第4パラフラフを読んでいく

Islamは綿を収穫した/この種の植物から、/しかし彼の作ったその糸は/とても細く、壊れやすかった。/彼は混ぜなければならなかった/綿と他の植物からできたものと。/その糸/この混合物からできた/は、しかし、/まだずっと細かった/普通より。/多くの努力ののち、/Islamと彼のチームは作った/布を/ほとんどDhaka muslinと同じくらいよい。/彼は改良し続けたいと思っている/この製造技術を。/バングラディッシュ政府は彼をサポートしている/なぜなら政府は国を知られるようにしたいから/最も良い布を作る国として/世界中で。

STEP.3
選択肢を読む
①それはその国を有名にしたい/高品質の布を作る国として
②それは信じている/彼のプロジェクトは新しい仕事を作ると/バングラディッシュ人に
③なぜなら彼は止めるだろうから/彼が追加の財政支援を得られなければ
④なぜなら彼は見つけるかもしれないから/もっと簡単に安い服を作る方法を
STEP.4
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:①(根拠は赤字部分) 
さきほどの設問32に比べるとずっと易しい問題だったと思います

設問にある「the government of Bangladesh」が出てくるのがパラグラフの下から3行目からだから、答えはその下にしかないことがわかりますもんね
そのとおり。そして本文中でbecauseが使われている部分がまさに正解の根拠になっているわけです

英検2級過去問解説:大問3【長文読解問題】(34〜38)

3C

(34)

STEP.1
タイトルを読む
砂漠のよころび
*繰り返しになりますが、タイトルだけでは本文がイメージしにくい場合も、慌てず、適当に読み飛ばして本文へすすみましょう

STEP.2
1問目の「設問」を読む
設問:北アメリカのTohono O’odhamの人々について正しいものは何か
*北アメリカのTohono O’odhamの人々はどんな人たちなんだろう、という視点で本文を読んでいきます

STEP.3
問題の答えを探しながら第1パラグラフを読む
Tohono O’odhamの人々はネイティブアメリカンである/Sonoran砂漠から来た。/事実、/この部族の名前は意味する/「砂漠の人々」を/彼ら自身の言語で。/Sonoran砂漠は国境付近にある/アメリカとメキシコの。/伝統的に、/Tohono O’odhamの人々は村に住んでいた/そして穀物を育てた/豆やコーン、メロンなどの。/彼らはまた食べた/野生の植物や動物のいくつかを/砂漠で見つけられる。

STEP.4
選択肢を読む
①彼らはかつて国境を守っていた/メキシコとアメリカの
②彼は小さなコミュニティに暮らしていた/そして農場を維持していた/乾燥地域で
③彼らは野生の植物や動物を食べていた/彼ら自身の食物を育てる代わりに
④彼らは彼らの故郷を離れさせられた/そしてSonoran砂漠に住んだ
STEP.5
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:②(根拠は赤字部分) 
正解の根拠は赤字で示した部分ですが、不正解の選択肢の中にも、本文中で出てきた単語が散りばめられていて、受験者を惑わせようとしていますので引っかからないでくださいね

本文中に出てきた単語があるからって、その選択肢に飛びつかないようにしないといけませんねー。くーーっ

(35)

STEP.1
2問目の設問を読む
設問:一つの理由は何か/2000を超えるさまざまな種類の植物が生き抜ける/Sonoran砂漠で
*Sonoran砂漠でさまざまな種類の植物が生き抜ける理由はなんだろう、という視点で本文を読んでいきます。
STEP.2
問題の答えを探しながら第2パラフラフを読んでいく
Sonoran砂漠は暑く、乾燥しているにも関わらず/2,000を超えるさまざまな種類の植物が存在する。/何百ものこれらの植物は安全である/人々が食べるのに。/これらにはふたつの理由がある/なぜSonoran砂漠にはこれほど多くの種類の植物があるのか。/ひとつはそれは含んでいるからである/さまざまなタイプの土壌を/そしてこれらが成長をサポートする/たくさんの種類の植物の。/もう一つは砂漠は大部分が乾燥しているにも関わらず/数回雨が降るからだ/毎年/冬に一度、夏に一度。/この雨は十分である/いくつかの種類の植物が生き抜くのに。

STEP.3
選択肢を読む
①その地域の日光は意味する/いくつかの植物はそこでより成長できることを
②Sonoran砂漠は十分な雨が降る/1年に2回/植物が育つのを可能にする
③人間や野生の動物がほとんどいない/その地域に住んでいる/それら(=植物)を食べる
④その砂漠には1種類の土壌がある/どんな植物もそこで育つことができる
STEP.5
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:②(根拠は赤字部分) 
2,000を超える植物が存在する理由が2つある(There are two reasons)と第2パラグラフの2行目に書かれていますから、そのうちのどちらかが正解の選択肢になることがわかります

1つは「いろんな土壌がある」ことで、2つ目は「冬と夏に十分な雨が降る」ことなんですよね
はい。このうち2つ目の理由が選択肢②に書かれていますからこれが正解になるということです

(36)

STEP.1
3問目の設問を読む
設問:Saguaro cactusは〜。
*Saguaro cactusは何なんだろう、と言う視点で本文を読んでいきます。

STEP.2
問題の答えを探しながら第3パラグラフを読んでいく
ひとつの砂漠の植物/Saguaro cactusはとくに重要である/Tohono O’odhamの部族にとって。/Saguaro cactusは200年以上生きることができ/そして15メートル以上の長さに成長する。/一年に一度/6月ぐらいに/それらは赤いフルーツをつくる。このフルーツ・Saguaroフルーツは長い間お気に入りの食べ物である/Tohono O’odhamの人々の。/そのフルーツが食べごろになる時、/家族は協力する/それを叩いて落とし/集める。/そのフルーツは甘くて美味しい/新鮮な時、/そしてそれはまたソースやワインにもなる/長い間保存できるように。

STEP.3
選択肢を読む
①フルーツをつくる/地元の人々が長い間楽しんでいる
②Tohono O’odhamの人々によって発見された/約200年前に
③根を持っている/地下15メートルに育つ/水に届く
④特別なソースと食べるのがベストである/伝統的なワインからできた
STEP.4
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:①(根拠は赤字部分) 
正解の根拠は赤字で示していますが、今回の問題のように「設問が疑問文でない形」にも慣れておいてください

設問が文の途中までで切れていて、その続きを選択肢の中から選ぶって形式の問題ですね

(37)

STEP.1
4問目の設問を読む
設問:なぜ多くのTohono O’odhamの人々は彼らの伝統に従うことをやめたのか
*なぜ多くのTohono O’odhamの人々は伝統に従うことをやめたんだろう?という視点で本文を読んでいく

STEP.2
問題の答えを探しながら第4パラフラフを読んでいく

Tohono O’odhamの人々はとても自立していた/そして長い間、/彼らは彼らは戦った/彼らの伝統的な生き方を守るために。/しかし、20世紀初期、/アメリカ政府は彼らに生活スタイルを変えさせた。/それ(アメリカ政府)はTohono O’odhamの子どもたちを学校に行かせた/彼らに英語を学ばせるために/そして彼ら自身の文化を忘れさせるために。/多くの人たちは彼らの伝統的な生活スタイルに従うことをやめた。/しかし近年、/Tohono O’odhamの人々の中には戻り始めたものもいる/彼らの部族の絶滅危機にある伝統に、/suguaro fruitを集めたり食べたりすることを含む。

STEP.3
選択肢を読む
①アメリカ政府は彼らにもっと行動を取ってもらいたかった/他のアメリカ人と同じような
②アメリカ政府は彼らに機会を与えた/勉強のために海外へ旅行する
③彼らは彼らの子供たちに英語を勉強してほしかった/彼らが良い学校に行けるように
④彼らは自立を失った/戦争後/20世紀前半に起きた

STEP.4
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解①:(根拠は赤字部分) 
設問の「stop following their traditions(伝統に従うのを止める)」がそのまま本文の第4パラグラフ下から3行目に出てきます。それはなぜか、と考えてその前を読むと上から3行目「the US government forced them to change their lifestyle(アメリカ政府は彼らのライフスタイルを変えさせた)」とあって

そのうしろに「英語を学ばせて、彼ら自身の文化を忘れさせた」ってあるので①があてはまりますねー

(38)

STEP.1
5問目の設問を読む
設問:次の文のうち、正しいものはどれか?
*このパターンの設問に限っては、すでにこれまで読んできた英文の中に答えがあります

STEP.2
選択肢を読んでいく
①saguaro fruitを集める方法はそれが育つ植物を危険に晒している
②Tohono O’odhamの部族の名前はその人々が好む食べ物に由来している
③Sonoran砂漠の土壌は異なっている/冬と夏で
④Tohono O’odhamの人々は伝統を持っている/家族でフルーツを集める
STEP.3
正しい選択肢を選ぶ
正解:④ 
POINT長文読解問題の最後の問題では、このように「Which of the following statements is true?」という設問が出題されることがあります。
選択肢の内容は、これまで読んできた英文の中から横断的に出題されます。すでに読んできた英文ですので、内容が頭に残っていれば選択肢を読めば正解がわかります。
もし本文の内容を覚えていなかったら、絶対に違うなという選択肢を切ったあと、直感で選んでしまうのも一つの手です。あなたの目標は全問正解ではなく、英検2級合格ですよね。
時間のロスをなくし、次のライティング(英作文)に気持ちを切り替えましょう!
この問題の正解の根拠は第3パラグラフの下から4行目からの文章にあり、具体的には「families work together to knock it down the cactuses and collect it.」の部分です

ここのitは「saguaro fruit」と呼ばれるTohono O’odhamの人々の好きな食べ物のことですね