英検準1級「二次試験(面接・スピーキング)」の勉強法を徹底解説

準1級スピーキング

今回の講義は、英検準1級の二次試験(面接・スピーキング)の対策です。

とても大切なことなので、まずは結論からお伝えしますね。

二次試験の対策をする上で、まず意識しておくべきことは、英検準1級の二次試験は「スピーキング」の試験であり、「英会話の試験ではない」という点です。

え! 二次試験って英会話の試験じゃないんですか??
「スピーキング」と「英会話」はまったくの別物なんです

これが何を意味するかわかりますか。

どうしても「面接による試験」というと「英会話ができるかどうか」を判定されていると考えてしまいがちですが、英検準1級においては、じつは英会話能力はほとんど重視されません

POINT
英検準1級の二次試験は、英会話力は求められていない

ではいったい何が求められているのか。

具体的にお伝えします。

それは次の2つの能力です。

  • 英語でイラストの状況を説明する能力
  • 英語で自分の意見を述べる能力

くりかえしますが、会話のキャッチボールは求められていないんです。
(試験開始前に、ひと言ふた事、面接官と会話して「atitude(態度)」という形で採点されうる項目はありますが、そこでみられるのは、あくまでもコミュニケーションをとろうとする意欲です。)

会話のキャッチボールは求められてない!

ここにこそ、英検準1級の二次試験合格のカギがあります。

とても大切なので、もう少し詳しく説明します。
ついてきてくださいね。

英検準1級の二次試験(面接)は「英会話」ではない

あなたは英検準1級の二次試験の試験内容は知っていますか?そしてその配点について把握していますか?

試験を受けるにあたって、相手を知ることはとても大切です。

以下は、英検準1級の試験内容と配点です。

準1級スピーキング内容

合計で38点満点になりますが、合格点としては約60%の「23点」程度といわれています。(公式なアナウンスはありませんが、過去の実績からこの程度と言われています。)

だいたい60%とれれば合格かー

まずは、問題内容を、簡単にみていきましょう。

それぞれの問題で「英会話能力は求められていない」ことを理解してください。

イラストを見て、その状況をナレーションする

4コママンガのようなイラストを見て、流れに沿って、英語で状況を説明するという問題です。

準1級ナレーション画像
日本英語検定協会:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/virtual/grade_p1/pdf/grade_p1.pdf

面接官との意見のやり取りなどはなく、ただ状況を英語で説明するだけです。
(だから簡単だ、ということではなく、英検準1級の面接では会話能力は求められていない、ということの説明です。)

イラストに関連した質問に答える

多くの場合、
「〇番目のイラストを見てください。もしあなたが、この女性・男性だったらどう思いますか?」

といった内容で、自分の考えを述べるのみです。

その考えを受けて、試験官がさらに質問を重ねてくるということはありません

会話のキャッチボールはなく、言いっぱなしということですね。

イラストのトピックに関連した質問に答える

たとえば、イラストのトピックが日本の働き方に関するものだったとしたら、「日本企業は、有休を強制的に取得させるべきだと思いますか?」

といった内容の質問があり、それに答えます。

むずかしい質問ではありますが、
重要なのは、ここでも、自分が述べた意見について、さらに面接官が質問を重ねてくる、ということはないということです。

つまり…
そう

やっぱり「会話のキャッチボールは求められない」んです。

やらなければいけないことは2つだけ。

  1. 自分の考えを述べて
  2. その理由を付け加える

これで終了です。


どうですか。

こうして見ていくと、英検準1級の二次面接では、いわゆる「英会話」の能力は求められていないことが、よくわかっていただけると思います

冒頭でもお話ししたとおり、求められているのはこの2つだけ。

  • 英語でイラストの状況を説明でき
  • 英語で自分の意見を述べることができる

これが英検準1級の二次試験面接(スピーキング)で求められていることなんです。

こうやって箇条書きにすると、頭がスッキリ整理できますね

では、これら求められていることに対して、どうやって対策をすればいいのか

それをこれから順番に説明していきますね。

イラストのナレーション対策

4コマ漫画のようなイラストを見て、状況を英語で説明する問題です。

1分間の準備時間を与えられたあと、2分間でナレーションを行います。

準1級ナレーション画像
日本英語検定協会:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/virtual/grade_p1/pdf/grade_p1.pdf

この問題を攻略するポイント

  • イラスト中に書かれている英文はすべて使う
  • 時制は「過去形」もしくは「過去進行形」を使う
  • 登場人物の行動、感情にフォーカスする

の3つです。

この3つを意識して練習すれば、かならず合格レベルに達することができます。

詳しく説明します。

はい、具体的にお願いします!

イラスト中に書かれている英文はすべて使う

ナレーションでは、いかに与えられた2分を使ってイラストの内容を説明できるかが勝負です。

たぶん、慣れないうちは

  • 言葉が出てこず、2分間がやたらと長く感じられる
  • 逆にたどたどしく英文を組み立てているうちに時間切れになる

という感じで、はがゆい思いをすると思います。

こういう状態の方は、まず、イラストにすでに書かれている英文をすべて使うことを意識してください。

自分なりの「ナレーションのきっかけ」をもつことができるので、とても有効です。

さきほどのイラストを例にあげると

準1級ナレーション画像

  • central station
  • the next week
  • no smoking while walking
  • six months later
  • smoking area
  • fine:1000yen
  • a few days later
  • smoking aera

と、これだけの単語が書かれているので、どんどん使わせてもらいましょう

どのように使うのかは、このあと参考に紹介しますね。

時制は「過去形」もしくは「過去進行形」を使う

ナレーションでは、すべて過去時制を使うようにしましょう。

過去時制をつかう、と

さらに、イラストの内容に合わせて「過去形」「過去進行形」を使い分けることで、より的確なナレーションをすることができます。

先ほどのイラストで言うと、

準1級ナレーション画像

1枚目は、女性がセントラルステーションを「歩いていた」とき、と過去進行形を使い、

2枚目では、歩きたばこ禁止キャンペーンに「参加した」と過去形を使う、といった感じです。

登場人物の行動、感情にフォーカスする

ナレーションを行う際は、「漠然と目に付いたものを英語にしていく」というやり方では、「うまくできる時」と「できない時」にバラつきが生まれてしまい、ただでさえ緊張する本番でのパフォーマンスが、不安定になってしまいます。

そう、上手くいく時といかない時があって、「その日の運」みたいになっちゃうんですよねぇ

そうならないために、
自分なりの方法・法則をもっておくことが大事です。

具体的には、人物の「行動」と「感情」にフォーカスするやり方です。

基本的には、以下の順序で話していけば自然な形でナレーションできます。

STEP.1
「行動」にフォーカス
  • メインとなる人物が「どこで」「何をしていた
  • それ以外の人物が「何をした
STEP.2
「感情」にフォーカス
  • メインとなる人物は「どう思った(感じた)
  • それ以外の人物は「どう思った(感じた)

じっさい、先ほどの例ではどうなるか、以下に参考に載せておきますね。

準1級ナレーション画像

  • 女性が「central station」を歩いていた時、前を歩いていた男性のタバコの火が服に当たり、すこし服が焦げた。
  • 彼女は、危ないと思った
  • the next week」、(先週の出来事がきっかけで)その女性は「no smoking while walking」という活動に参加した。
  • six months later」、彼女は「central station」に「smoking area」がつくられているのを見た。タバコを吸ったら「fine」として「1,000yen」とられるという看板もあった。
  • それを見て彼女は、すばらしい取り組みだと思った。
  • しかし、「a few days later」、彼女は「smoking area」にタバコを吸う人がたくさんいるのを見た。煙が道にまで流れていた。道を歩く人々は困っていた。

といった感じです。

もちろん、決まった正解などはありませんが、多少たどたどしかろうが、このように「行動」+「感情」を拾っていけば、じゅうぶん合格レベルのスピーキングができます。

なんか、これならできるかも…!

POINT
ナレーションでは、「行動」+「感情」を話していけば合格レベルに到達できる

 

英語で自分の意見を述べるポイント

英検準1級の二次試験では、社会問題に対するあなたの意見を述べることを求められます。

「社会問題に対する自分の考え」なんて言うと難しく感じますが、冷静になって思い出してください

二次試験の勉強を始めているということは、あなたはすでに一次試験を合格している(または合格の見込みがある)わけですよね。

その一次試験では、社会問題に対するあなたの意見を英作文したはずです。

その力があれば、二次試験(スピーキング)の合格の力はもう十分に持っているのです。

というのも、

二次試験では「英作文(ライティング)の知識」をそのまま活用できるんです。

スピーキングとライティングには共通点があるってことですか?
大あり、なんです

では具体的に、英作文(ライティング)の、どの知識が面接で使えるのかを説明します。

結論+理由の順で話す

英作文(ライティング)では、

  • イントロダクションで、あなたの意見
  • ボディ(本文)で、その理由
  • コンクルージョンで、改めてあなたの意見

を書きましたよね。(下図参照)

準1ライティング構成

ライティングとスピーキングでの違いは1つです。

ライティングでは、ある程度の量があるので「コンクルージョン」としてあらためて結論を書いたのに対し、スピーキングでは必要ないということです。

スピーキングのフォーマット(定形)

図にすると、こんな感じでOKです。

2級スピーキング構成

POINT
スピーキングでは、「結論」+「理由」を話せばOK

1問、例題を実際にやってみましょう。


<質問>
Today, many people buy secondhand goods such as used books and used clothing.Do you think more people will buy secondhand goods in the future?

 

<直訳>
今日では、多くの人が古本や古着のような中古品を買います。あなたは、将来もっと多くの人が中古品を買うようになると思いますか。

答えは、YES・NOどちらでも、まったく構いません
あなたが答えやすい方で答えてください。

ここも、ライティングの時と同じですね

今回は「YES」として、以下の図の流れに沿って解説しますよ。

2級スピーキング構成

  • Yes. I think so.
  • Because these days, there are many secondhand goods store. So, more people will get familiar with it.

言葉で解説すると、以下のような感じです。

  • まずはじめに、YESかNOかの結論を述べて
  • つぎにその理由を2文程度で話す

英作文で合格点をとれたあなたなら、絶対にできます。

できそうな気がしてきた!

唯一、英作文と違う点は、ある程度の瞬発力が求められるということです。

この瞬発力については、二次試験対策として、しっかり練習しておきましょう。

英検準1級の二次試験対策は過去問で

二次試験対策用の参考書なども多く出ていますが、

今回お話したセオリーを理解しておけば、あとは過去問を使って練習するだけで基本的には合格ラインまでいけるはずです。

過去問以外の書籍としては、
定番である「旺文社の英検二次試験対策本」がやはり丁寧にまとまっています。

ただし、回答例である英文の内容のレベルがやや高い印象を受けるので、「こんなに話せない…」と不安になってしまう可能性もあるのかなと思います。

回答例のハードルの高さに惑わされない自信がある方は、付属のDVDなどで当日の試験までの流れなども細かく載っていますので、買ってみてもいいと思います。

それでは、英検準1級の合格まであと少し。

応援していますのでがんばってください!