こんにちは。Tomoです。 今回の講義は、英検2級のライティング「英作文」の対策です。
- これまで主にTOEICなどで英語学習をしてきた方はなじみがなく、どう手を付けてよいかわからない
- 学生の方は、英作文のセオリーなどについては授業でも教わらないため、何を書けばいいのかわからない
というパターンが多いと思います。 ですが、恐れる必要はまったくありません。 なぜなら、 英検2級の英作文問題は、きちんとツボを押さえて書きさえすれば、確実にあなたの得点源になるからです。 必要なのは、決まったパターンに当てはめて書くための「形稽古(かたげいこ)」です。 その「型」についても、くわしく説明していきますからついてきてくださいね。
それでは、はじめましょう。
今日の講義の流れ
英検2級のライティング(英作文)の出題形式
まずは、出題形式を知りましょう。 英検2級のライティング(英作文)については、毎回決まった形で出題されますので、これを理解しておくことは必須です。 基本的に、出題形式は以下のとおりです。
- TOPIC(お題)が与えられる
- そのTOPICについて、あなたの意見を
- 2つの理由を示して
- 80~100語で書く
というものです。 あなたの意見を書く際に示さなければいけない「2つの理由」ですが、これについては「POINTS」という形で、ヒントも与えてくれています。 たとえばこんな形です。
なお、2つの理由を書くにあたっては、ヒントとなる「POINTS」の内容をつかってもつかわなくても構いません。(採点にはまったく影響しません。)
英検2級のライティング(英作文)の対策
冒頭でもお話ししましたが、英検2級のライティングは「形稽古」です。
- 自分の意見(賛成か反対か)を決める
- 理由を2つ考える
- 構成に当てはめて書いていく
ひとつずつ、くわしく見ていきましょう。
自分の意見(賛成か反対か)を決める
せっかくなので、さきほど例に挙げた問題をじっさいに解いていく形で説明していきますね。
TOPICの内容は、 より多くの日本人が海外で仕事につくようになるだろう、いう人がいる。あなたはこの意見に賛成ですか? というものですね。 ここで、ひとつポイントがあります。 解答するあなたの意見は、かならずしもあなた自身の考えでなくてもかまいません。
- あなたの考えが正しいか正しくないか、ではなく
- あなたの考えを「論理的に」説明できているかどうか
なんです。 なので自分の意見(賛成か反対か)を決めるにあたっては、「『2つの理由』を筋道立てて書きやすい方を選ぶ」というのが鉄則です。
理由を2つ考える
先ほどの例題では、ヒントとなる【POINTS】として
- English ability
- Culture
- Globalization
の3つが与えられています。 それぞれ、
- 英語能力
- 文化
- 国際化(グローバル化)
といったところでしょう。 意見や理由は、あなた自身のものですから、もちろん決まった答えなんてありません。 たとえば、今回のTOPICをみてパッと思いついたことが、
といったものだったとします。 理由の一つ目は、これで十分です。 このように理由の一つ目が浮かんだら、この段階でやっておくことは それを「英語で一言でいうとどうなるか」を考えてメモしておくということです。
そして、もう二つ目の理由は、、、と考えていったときに ひとつ目の理由のように、すぐに別の理由が思いついたことがあれば、それを書けばいいですし、 パッと思いつかなくて、ヒントが必要だなと感じたのであれば3つの【POINTS】からヒントをもらいます。 たとえば【POINTS】の中の「Culture」を見て、
と思いつけば、これで2つの理由が書けそうですね。
構成に当てはめて書いていく
ここまでで、
- 自分の意見(賛成か反対か)
- その2つの理由
を考えました。 ライティング(英作文)する上での材料はそろったということです。 あとは、80~100語程度で英文を書いていくだけになります。 先ほどから再三お話しているように、英文を書く際には、決まった構成・セオリーがあります。 英検の英作文を書く上でも、この構成をふまえておくことはとても大切なポイントです。
この構成を、英検2級のライティング用にまとめると、以下のようになります。

序論では
I think that~(または I don’t think that~)などの書き出しで、自分の立場(意見)を、簡潔かつ明確に示す。 また、本論へのブリッジとして、 I have two reasons to support my opinion. の定型文を置けば、イントロダクションは完璧です。(文字数が多くなりすぎる場合は「to support my opinion」の部分は削っても構いません。)
本論では
First、Second、などの書き出しで、序論で述べた自分の立場を支える、2つの理由を書きます。
最後に結論として
That is why~、Therefore、などの書き出しで、序論で述べた自分の立場をあらためて示し、まとめる。 かなり、英検2級のライティングの方向性が見えてきましたよね。 この構造をしっかりイメージできていれば、英検2級のライティング(英作文)は全然むずかしくありません。
では、この構造をふまえた英文を、じっさいに、先ほどの問題の解答サンプルとしてお見せします。
まとめ
英検2級のライティングは「形稽古」だと理解して、先ほど説明した以下の骨格 に当てはめて書けるよう、何度も練習してください。 これだけで、合格に十分な点を確保することができます。
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仕上げに:制限時間を体感しておく
大問1の「語彙問題」、大問2の「穴埋め問題」等、すべての対策でもお話ししていますが、ライティング(英作文)においても「制限時間の体感化」は必須です。 とくに英検2級においては、ライティングのあとに控えている「リスニング」は、事前に問題を「先読み」しておくだけで、格段に正答率が上がるので、そのためにも、じゅうぶんな時間を確保しておきたいです。 これは、制限時間を「頭で理解する」のではなく、「体感できている」状態にしておくことで可能になります。
英検2級における、リーディングとライティングをあわせた、いわゆる「筆記」全体での解答時間は85分です。 筆記全体での解答時間の理想的な配分は、おおよそ以下のとおりとなります。

英検2級ライティング対策におすすめの参考書
語彙問題などでは、単語を覚えることに加え、回転数も意識して多くの問題に触れることが大切ですが ライティングにおいては、たくさんの問題を解くことよりも、さきほど説明した「型」を体に染み込ませることを優先するほうが有効です。 何度も言いますが、ライティングは「形稽古」なので、たとえ同じ英文であっても何度も書く方が、定型文の使い方が身につきます。 特にライティングの学習初期は、これを意識してください。
わたしがじっさいに使って、あなたに自信をもっておすすめするのはコチラの参考書です。 この本は、
- 前半:英作文に必要な基本的な英文法
- 後半:ライティングのセオリーと模範解答
の2部構成になっています。 そして、後半のライティングの解説では ライティングの基本的な法則のほか、 「英検2級」や「英検準1級」など、個別の出題形式にあわせた解説が載っているのが素晴らしいです。
お恥ずかしいのですが、目からウロコの落ちた私自身のケースを紹介すると、 以下の写真の上部にある「look」の意味の解説部分。

こんなふうに、基礎的ではあるけれど、なんとなくフワフワしている文法知識が一気にクリアになる、という経験が この参考書の中で何度もありました。
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