こんにちは。Tomoです。
今回は、英検2級の過去問徹底解説シリーズの2020年第1回・大問1「語彙・単語問題」編です。
英検の語彙問題では、解く際の流れを自分のモノにすることで、
が可能になります。
英検2級の語彙・単語問題の解き方のコツなどは以下の記事でくわしく解説していますのでまだ読んでいない方は先にご覧ください。
>>>英検2級「語彙問題」の勉強法を徹底解説
やみくもに過去問に取り組む前に、まずは解き方のコツを知ってください

上記の記事で、解き方について学んだら、いよいよ過去問の演習に入りましょう。
思考の流れに沿ってくわしく解説していきますよ!
英検2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(1)〜(5)
(1)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①errors:(名詞)エラー、誤り
②symbols:(名詞)象徴
③palaces:(名詞)宮殿
④leaves:(名詞)葉
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「Kathy found several spelling ( )」に入れる単語を選ぶ。
勘のいい方であれば、「スペルミスを見つけた」となる①がしっくりくることがこの時点でわかります。
STEP.3
問題文を読む
DonはKathyに頼んだ/彼のレポートに目を通すように/彼のために/彼がそれを提出する前に/先生に。Kathyはいくつかのスペル( )を見つけた、だからDonはそれらを修正した。
POINT語彙・単語問題も、先に選択肢にザっと目を通すことで、短時間で正答率が上がります。
こういった解き方のコツは以下の記事でまとめていますので、この方法をマスターしてから過去問にすすむのが効果的です。
>>>英検2級「語彙問題」の勉強法を徹底解説
(2)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①religion:(名詞)宗教
②affection:(名詞)愛情、慈しみ
③wisdom:(名詞)知恵、賢さ
④justice:(名詞)正義
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「Roger feels great( )for his cat」に入れる単語を選ぶ。
勘のいい方であれば、「猫に対する愛情」となる②がしっくりくることがこの時点でわかります。
STEP.3
問題文を読む
Rogerは感じている/大きな(愛情を)/彼の猫に対する。/彼はたくさんの時間を使った/それを世話することに/そして考える/それは家族の一員だったと。

( )の前後を読むだけで、けっこう正しい選択肢が選べちゃうんですね
そう。( )前後を読んで答えの当たりをつけて→問題文全文を読んで→当たりをつけていた答えが正しいかを確認する、というのが一番効率的な解き方です

(3)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①financially:(副詞)財政的に
②individually:(副詞)個々に、個別に
③legally:(副詞)法的に
④magnetically:(副詞)磁気によって
STEP.2
穴埋め部分には「副詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「had to perform( )」に入れる単語を選ぶ。
穴埋め部分だけでは判断できないので、文全体を読みます。
STEP.3
問題文を読む
オーディションで/ダンスショーの/、その生徒たちは最初にパフォーマンスしなければならなかった/( )に。/そして、彼らは求められた/一緒にダンスすることを/グループで。
この問題のポイントは「first(最初に)」、と「Then(そして、その後)」と文が対になっていることを見抜くことです。2つ目の文が「グループで一緒に」になっているので、1つ目の文は対になる「個別に」が正解となります。

(4)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①inherit:(動詞)相続する
②compensate:(動詞)補償する、埋め合わせる
③expand:(動詞)広がる、膨張する
④destroy:(動詞)破壊する
STEP.2
穴埋め部分には「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「each passenger $20 to( )them」に入れる単語を選ぶ。
STEP.3
問題文を読む
そのフライトが遅れたとき、/航空会社は各乗客に20ドルを与えた/( )するために/彼らが失った時間を。
(5)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①generation:(名詞)世代
②extinction:(名詞)絶滅
③compliment:(名詞)賛辞、褒め言葉
④assignment:(名詞)任務、課題
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「Susie’s ( ) was to make a poster.」に入れる単語を選ぶ。
勘ポスターを作ることがSusieの何か、と考えれば、この時点で④が正しそうなことがわかります。
STEP.3
問題文を読む
そのクラスは文化祭の準備をしていた/そして、先生は各生徒たちにさせた/異なる仕事を。Susieの任務はポスターを作ることだった
英検では、正解以外の選択肢は「まったく文意にそぐわない」明らかな間違いになっています。もしわからない単語が出てきたら、明らかに間違っている単語を切って消去していくことで正答率が上がります

英検2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(6)〜(10)
(6)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①proportions:(名詞)割合
②appointments:(名詞)約束
③civilizations:(名詞)文明
④supplements:(名詞)補足
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「people lived in ancient ( )」に入れる単語を選ぶ。
「ancient」に続く単語としては、③だけが違和感がないと予測がつきます
STEP.3
問題文を読む
ヒロシはしばしば本を読む/人々がどのように生きたかについての/古代の( )において。/彼は学ぶことが好きだ/方法について/社会が発展した。
最悪、文の意味がわからなくても、「ancient civilization(古代文明)」の組み合わせだけで正解が選べる問題です


英検の語彙問題って、実はこういうパターンも多いですよね
(7)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①absolute:(形容詞)完全な
②dazzling:(形容詞)魅力的な、まばゆい
③generous:(形容詞)寛大な、気前の良い
④romantic:(形容詞)ロマンティックな
STEP.2
穴埋め部分には「形容詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「he wanted( )silence」に入れる単語を選ぶ。
「silence」を修飾する語としては①absolute(完全な)しか当てはまらない事がわかります
STEP.3
問題文を読む
Mr.Brownは全員に思い出させた/彼は求めた( )静けさを/テストの間に。/彼は言った/どんな生徒も/テスト中に話をした/不合格にすると。
(8)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①forecasting:(forecastのing型)予測する
②arresting:(形容詞)関心を引く、目立った
③functioning:(形容詞)機能的な
④struggling:(struggleのing型)奮闘する、努力する、取り組む
STEP.2
穴埋め部分には「名詞か形容詞(補語)」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「were( )because their computers were so slow」に入れる単語を選ぶ。
「コンピュータが遅い」からどうなのか、と考えれば④だろうとこの時点で予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
そのスタッフメンバーは/EZ銀行の/( )だった/なぜなら、彼らのコンピューターはとても遅かったので。/彼らは顧客の力になることができなかった/十分な素早さで。
because以下の「so slow」がポイントです。


パソコンが「遅かった」というマイナス要素から「奮闘する、努力する」のstruggleが正解になりますね
(9)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①amused:(動詞amuseのed形)を面白がらせる
②stirred:(動詞stirのed形)をかき混ぜる
③resisted:(動詞resistのed形)に抵抗する、反対する
④proved:(動詞proveのed形)を証明する
STEP.2
穴埋め部分には「動詞のed形」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「he( )it with a spoon」に入れる単語を選ぶ。
「with a spoon」から、②が正解だろうと予測することができます。
STEP.3
問題文を読む
Ryanがパスタソースを作っていた間、/彼はスプーンでそれを( )。/彼はそれを見ていなければならなかった/注意深く/それが燃えるのを防ぐために。
「stir(かき混ぜる)」の意味がわからなければ、消去法で選択肢を絞り込みましょう


「amuse」はアミューズメントパークのアミューズですね。「楽しませる」って意味かぁ
(10)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①sacrificing:(動詞sacrificeのing型)を犠牲にする
②encountering:(動詞encounterのing型)に直面する
③implying:(動詞implyのing型)をほのめかす
④forbidding:(動詞forbidのing型)を禁止する
STEP.2
穴埋め部分には「動詞のing型」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「she is( )」に入れる単語を選ぶ。
穴埋め部分だけでは判断できないので、文全体を読んでいきます。
STEP.3
問題文を読む
A:あなたはなぜだと思う/アンがいつも私に尋ねるか/私が週末に何をしているかについて。B:たぶん彼女は( )している/彼女はデートをしたいと/あなたと
この問題は、単純に単語を知っているかいないかが問われる問題ですね。


単語帳で勉強して、それでもわからない単語が出てきたら「勘」でサクッと先に進みましょう
英検2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(11)〜(15)
(11)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①over:(前置詞)
②up:(前置詞)
③with:(前置詞)
④around:(前置詞)
STEP.2
穴埋め部分には「前置詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「think( )what he had said」に入れる語を選ぶ。
「think」のあとに続けることができる前置詞として、①overがふさわしそうだな、と予測して全文を読んでいきます。
[/tl]
STEP.3
問題文を読む
議論のあと、/ニックの上司は言った/彼女は彼が言ったことを( )し、/再び彼に話すと/彼の要望について/後で。
「think over(熟考する)」は重要表現です。長文問題等でも出題の可能性があるので覚えておきましょう。

(12)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①oder:(名詞)順序、注文等
②shape:(名詞)形
③sight:(名詞)視野、視覚
④business:(名詞)ビジネス
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「is out of ( )」に入れる語を選ぶ。
「out of order(故障中)」は絶対に知っておくべき熟語です。あとは問題文の文脈に当てはまるかどうかを確認しながら読んでいきます。
[/tl]
STEP.3
問題文を読む
A:すみません、私は電車のチケットを買いたいのですが、/券売機が私のお金を受けつけないんです。/B:すみません、あの券売機は( )です。ここでチケットをお売りできますよ。

うん、「故障中(out of order)」でバッチリですね
(13)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①by degrees:(前置詞+名詞)次第に、徐々に
②by accident:(前置詞+名詞)偶然
③at heart:(前置詞+名詞)心の底では、実際は
④at large:(前置詞+名詞)広く、全体として
STEP.2
穴埋め部分は「前置詞+名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「her salary increased( )」に入れる単語を選ぶ。
「increase」との相性で、勘のいい方はこの時点で①が当てはまりそうなことがわかります。
[/tl]
STEP.3
問題文を読む
Harukaはたくさん稼げなかった/彼女が最初に働いたとき/ヘアースタイリストとして、/しかし、彼女の給料は上がった( )。/彼女は毎年ますます多くのお客さんを得た。
熟語や句動詞の問題は、知らなければ、消去法で選択肢を絞った上で、あとは勘で選ぶことも大事です

(14)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①kept off:(熟語)離しておく、防ぐ
②admired for:(熟語)称賛する
③charged with:(熟語)告訴する、非難する
④warned of:(熟語)警戒する、警告する
STEP.2
穴埋め部分には「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「Frank was( )the robbery by the police」に入れる単語を選ぶ。
「robbery(強盗)」や「police(警察)」などから、勘のいい方であれば、流れ的に③が正しそうなことがこの時点でわかります。
STEP.3
問題文を読む
Frankは強盗だと( )された/警察によって。/しかし、彼は知っていた/自分はしていないと、/そして、彼は見つけた良い弁護士を/自分を助けてくれる
(15)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①engaged in:(be〜)〜に従事している
②confident in:(be〜)〜に自信がある
③specific to:(be〜)〜に特有である
④appropriate to:(be〜)〜に適切である
STEP.2
穴埋め部分には「形容詞+前置詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「to be more( )her ability」に入れる単語を選ぶ。
「her ability(彼女の能力)」と合いそうなのは、②か④ぐらいだろうなと予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
A:Maryは素晴らしい仕事をする、/しかし、彼女は決して信じない/自分自身を。/B:あなたは正しい。/彼女はもっと( )する必要がある/彼女の能力に。
問題文を読む際は、①全体の会話の流れ、に加えて、②キーワードとなりそうな単語を把握する、ことが大切です。


この問題で言えば、「excellent work」をするんだけど、自分を信じることができない女性に対して、「more confident」であるべきだという文の流れですね
英検2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(16)〜(20)
(16)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①in vain:無駄に
②by comparison:〜と比べると
③on the spot:即座に
④at the peak:絶頂期に
STEP.2
穴埋め部分は「複合語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「answer all of his questions( )」に入れる単語を選ぶ。
「answer(答える)」と相性の良さそうなのは③だな、と予測が付きます。
STEP.3
問題文を読む
昨日のミーティングの間に、/Alexandraの上司は感心した/彼女が彼の質問全てに答えたことに/( )に。/彼女は必要としなかった/多くの時間を/答えを出すのに。
「answer(答える)」と相性の良さそうなのは「on the spot(即座に)」しかないし、その後の「She did not need much time to think」からも正解を選べます

(17)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①use:(make use of〜で)〜を利用する
②sense:(make sense of〜)〜の意味を理解する
③sure:(make sure of〜)〜を確かめる
④progress:(make progressで)進む、進歩する
STEP.2
穴埋め部分は「名詞や形容詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「to make( )of」に入れる単語を選ぶ。
「make( )of」に入る熟語ですが、複数あるので文脈から判断する必要があります。
STEP.3
問題文を読む
Greenvilleはかつて問題があった/住民がたくさんのゴミを出すので。/しかし現在は、/その町にはプログラムがある/そのゴミを( )する/それを燃やすことによって/電気を作るための。
選択肢に出てきた熟語はすべて重要なので、この機会に覚えておくようにしてください

(18)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①be turning
②turning
③be turned
④turned
STEP.2
動詞の適切な形を選ぶ問題であることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「Would you mind my( )」に入れる単語を選ぶ。
動詞の型の知識を問われている、とわかることがまず大事。
STEP.3
問題文を読む
A:私が電気をつけたら気になりますか(電気をつけてもよろしいですか)。本が読めないので。B:いいえ、まったく(気になりません)。どうぞ
「Would you mind my 〜ing」で、「私が〜したら気になりますか(〜してもよろしいですか)」の定型文です。重要表現ですので、必ず覚えておきましょう

(19)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①be
②being
③were
④has been
STEP.2
穴埋め部分は、動詞の適切な形を選ぶ問題であることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「as if I( )in a dream」に入れる単語を選ぶ。
「as if」から、仮定法がくることがわかります。
STEP.3
問題文を読む
A:とてもしあわせそうね、Andrea!なにがあったの? B:Austinが私に結婚してくれっていったのよ。/わたしは感じます/まるで夢の中にいるようだと。
「as if」が仮定法を導き、その後は過去形になることを知っていれば解ける問題です

(20)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①in
②for
③of
④on
STEP.2
穴埋め部分には前置詞が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「a person( )importance」に入れる単語を選ぶ。
「of importance=important」であることを知っているかいないかの知識問題です。
STEP.3
問題文を読む
Lucy Beacherの研究は多くの賞を獲得した/そして、彼女は知られるようになった/専門家として/彼女の分野で。/多くの人々が彼女を扱った/重要な人物として

「of importance=important」は英作文でも使えますよね〜
他にも、「of value = valuable」「of use = useful」なども、知っていると長文やライティングで重宝します

英検2級合格の目安は、正解率60%程度といわれています。
語彙問題でいうと、全20問中12問は正解したいところです。がんばりましょう!
