こんにちは。Tomoです。
今回は、英検2級の過去問徹底解説シリーズ の2020年第3回・大問1「語彙・単語問題」編 です。
英検の語彙問題では、解く際の流れを自分のモノにする ことで、
が可能になります。
英検2級の語彙・単語問題の解き方のコツなどは以下の記事でくわしく解説 していますのでまだ読んでいない方は先にご覧ください 。
>>>英検2級「語彙問題」の勉強法を徹底解説
やみくもに過去問に取り組む前に、まずは解き方のコツ を知ってください
上記の記事で、解き方について学んだら、いよいよ過去問の演習に入りましょう。
思考の流れに沿ってくわしく解説していきますよ!
英検2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(1)〜(5)
(1)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①marine:(形容詞)海の、海に住む
②amusing:(形容詞)おもしろい
③native:(形容詞)自国の、出身の
④silent:(形容詞)静かな、無口な
STEP.2
穴埋め部分には「形容詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「some really ( ) stories」に入れる単語を選ぶ。
この時点で、②が一番自然かな、と予測ができますが、決め手に欠けるので問題文を最初から読んでいきます。
STEP.3
問題文を読む
A:のように見えました/あなたがパーティを楽しんでいたように。/私はあなたが笑っているのを見ました/たくさん。/B:はい、Rachelは話していました/いくつかの( )話を/彼女のお父さんについての。
POINT 語彙・単語問題も、先に選択肢にザっと目を通すことで、短時間で正答率が上がります。
こういった解き方のコツは以下の記事 でまとめていますので、 この方法をマスターしてから過去問にすすむのが効果的 です。
>>>英検2級「語彙問題」の勉強法を徹底解説
(2)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①seriously:(副詞)真剣に
②instantly:(副詞)すぐに、瞬時に
③currently:(副詞)現在は、今のところ
④especially:(副詞)特に
STEP.2
穴埋め部分には「副詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「We ( ) have 30 employees」に入れる単語を選ぶ。
穴埋めの前後を読むだけで、③が一番しっくりくることが分かります。
STEP.3
問題文を読む
A:何人の人が働いていますか/あなたの会社で、Sewardさん。/B:わたしたちには( )/30人の従業員がいます/しかし、私たちは計画しています/さらに5人を雇うことを/年末に。
( )の前後を読むだけで、けっこう正しい選択肢が選べちゃうんですね
そう。( )前後を読んで答えの当たりをつけて→問題文全文を読んで→当たりをつけていた答えが正しいかを確認する、というのが一番効率的な解き方です
(3)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①utilized:(動詞のed形)利用する(利用した)
②satisfied:(動詞のed形)満足させる(満足した)
③flavored:(動詞のed形)風味を添える(風味づけされた)
④reflected:(動詞のed形)反映する(反映された)
STEP.2
穴埋め部分には「動詞のed形」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「should be ( ) for school projects or homework」に入れる単語を選ぶ。
「for school projects or homework」との組み合わせとしては、①利用する(される)ぐらいしか当てはまらないことがこの時点でわかります。
STEP.3
問題文を読む
そのコンピュータは/図書館の/( )されるべきである/学校のプロジェクトや宿題に。/生徒たちは許可されていない/それらを使うことを/ゲームをしたり、ビデオを見たりすることに/インターネットで。
たとえば、あなたが④reflectedの意味がわからなくても、その他の選択肢で問題文に合うものがあれば、それを選んで先に進みましょう
英検2級のリーディングには英作文もあるし、「知らない単語は知らない」って割り切ることも大事ってことですね
(4)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①conservation:(名詞)保護、保存、維持
②publication:(名詞)出版、発行
③revolution:(名詞)革命
④ambition:(名詞)野心、大望
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「water( )has become a big concern」に入れる単語を選ぶ。
「water」と組み合わせて、意味が通りそうな選択肢は①保護しかありません。①が正解だろうと、この時点でわかります。
STEP.3
問題文を読む
Franklinシティでは/水の( )が大きな懸念になっている。/その町は人々に頼んでいる/できるかぎり少ない水を使うよう。
(5)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①duties:(名詞)義務
②narrations:(名詞)物語ること、ナレーション
③witnesses:(名詞)目撃者
④elements:(名詞)要素、元素
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「students learn the names of the( )」に入れる単語を選ぶ。
この時点では確定はできませんが、「learn the names(名前を学ぶ)」なので、②や③はおかしいな、ということはわかります。
STEP.3
問題文を読む
理科の授業で/生徒たちは学んだ/( )の名前を/自然の中でみつけられる。彼らは知らなければならない/CO2は炭素と酸素からできていることを。
「science class」や「CO2」などの単語から、④elements(要素、元素)以外の選択肢はありえない、とわかりたい問題です
英検2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(6)〜(10)
(6)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①rating:(名詞)評価、見積もり
②sense:(名詞)思慮、感覚
③basis:(名詞)基礎、原理、基準
④charge:(名詞)料金、責任
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「on a part-time( )」に入れる単語を選ぶ。
「on」や「part-time」との組み合わせで相性がいいのは…と考えると、勘のいい方は③かなと予測がつきます
STEP.3
問題文を読む
Susanは結婚したあと、/彼女は働き続けることを選んだ/同じ会社で、/ただし、パートタイム( )で。
「on a 〜 basis」で、「〜で、ベースで」という意味になる熟語的な表現だと知っている方は、瞬殺できたと思います
そういえば「on a regular basis(定期的に)」とかって、よく見ますね
(7)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①mysteries:(名詞)謎、不可解なもの
②detectives:(名詞)刑事
③compliments:(名詞)褒め言葉
④structures:(名詞)構造
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「I got a lot of( )」に入れる単語を選ぶ。
この時点で、勘のいい方であれば③ぐらいしか当てはまるものがないことがわかります
STEP.3
問題文を読む
A:人々は/アートショーで/あなたの絵を気に入っていましたか。/B:はい、わたしはたくさんの( )をもらいました。/一人は言いました/それらはもっとも美しい絵だったと/彼が長い間見た中で
この問題も穴埋め部分の前後をみるだけで、正解の予測がつく問題でしたね
はい。① ザッと選択肢を見て「意味」と「品詞」を確認して、② 穴埋め部分を読んで(この時点で正解の予測がつくことも多い)、③ 問題文全体を読んで正解を確定させる、の手順をマスターすることで短時間で正確に、答えを選ぶことが可能になりますよ
こういった解き方のコツは以下の記事でくわしく解説 しています。
>>>英検2級「語彙問題」の勉強法を徹底解説
(8)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①vary:(動詞)変わる
②navigate:(動詞)操縦する、誘導する
③pause:(動詞)止める、小休止する
④struggle:(動詞)奮闘する
STEP.2
穴埋め部分には「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「the prices ( ) 」に入れる単語を選ぶ。
「the prices(価格)」という無生物が主語になるので、①以外の動詞はあてはまらないことがこの時点でわかります。
STEP.3
問題文を読む
A:それはどれくらいお金がかかりますか/ドバイへの旅は。/B:ええと、価格は( )。/それらは高くなり/正月休みの間は/だが、ずっと安い/それ以外の時期は。
主語が「the prices(価格)」という無生物なので、②「誘導する」や③「小休止する」、④「奮闘する」などは絶対にあてはまらないってわかりますよね
(9)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①publishes:(動詞)出版する
②divides:(動詞)分ける、分割する
③scratches:(動詞)ひっかく
④attaches:(動詞)付ける、貼り付ける
STEP.2
穴埋め部分には「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「Karen( )her time」に入れる単語を選ぶ。
勘の良い方であればこの時点で②が正解っぽいなと予測することができます。
STEP.3
問題文を読む
カレンは彼女の時間を( )する/銀行で働くことと/子供の世話をすることに。/彼女はもっと多くの時間を過ごしたい/家で、/しかし、彼女はお金も稼ぐ必要がある。
「divide」に関しては、「divide A into B(AをBに分ける) 」もとても重要ですので覚えておきましょう
(10)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①distinguish:(動詞)を区別する、識別する
②confirm:(動詞)を確認する
③promote:(動詞)を促進する、振興する
④govern:(動詞)を治める、統治する
STEP.2
穴埋め部分には「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「call the hotel to( )my reservation」に入れる単語を選ぶ。
「hotel」「reservation」などから②が正解っぽいとこの時点でわかります。
STEP.3
問題文を読む
A:ケビン、あなたはホテルに電話しましたか/( )するために/私の予約を/明日の。B:はい、ハリスさん。/彼らは言いました/あなたはチェックインできると/いつでも/2時以降なら。
この問題は、全文を読まなくても解ける典型的な問題です。「ホテルに電話」「予約」とくれば「confirm(確認する)」です
海外のホテルを予約すると、泊まる数日前に「Confirmation of reservation(ご予約の確認)」ってメールが届いたりしますね
英検2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(11)〜(15)
(11)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①behind its back:(熟語)(behind one’s backで)人 に隠れてこそこそと
②against its will:(熟語)(against one’s willで)人 の意に反して、不本意ながら
③at its best:(熟語)(at one’s bestで)最高の状態で、絶好調で
④in its opinion:(熟語)(in one’s opinionで)人 の考えでは
STEP.2
穴埋め部分には「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「Kyoto is ( ) then」に入れる語を選ぶ。
選択肢の熟語の意味がおぼろげにでもわかれば、③っぽいなということがこの時点で予測できます。
[/tl]
STEP.3
問題文を読む
A:私は京都を訪れることを考えています/8月に。/B:本当に?/あなたは待つべきだ/11月まで。/京都は( )、そのとき。/気候は涼しく、紅葉は美しい色です。
熟語問題といっても、この問題に関しては穴埋め部分以外(特にBの人の発言)を読めば③しか当てはまりそうにないことがわかるはずです
(12)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①in a series:(熟語)連続して、系列をなして
②for a living:(熟語)生活のために
③at any moment:(熟語)今にも、もうすぐ
④to some extent:(熟語)ある程度
STEP.2
穴埋め部分には「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「She could be here ( )」に入れる語を選ぶ。
穴埋め部分の前後のみでは答えを確定できないので、問題文全文を読んでいきます。
[/tl]
STEP.3
問題文を読む
A:Stevenおじさんはいつ到着する予定ですか。B:彼は( )ここに来る可能性があります、/だから着替えに行ってください。
「at any moment」で「もうすぐ、今にも」という意味です
他の選択肢も、「for a living(生活のために)」「to some extent(ある程度)」なんかは、大事な熟語ですね
(13)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①dug up:(熟語)掘り起こした(dig upの過去形)
②came to:(熟語)(come to an endで)途切れる、終わる
③took over:(熟語)引き継いた
④fell on:(熟語)倒れた、落ちた
STEP.2
穴埋め部分は「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「she was very sad when it( )an end.」に入れる単語を選ぶ。
穴埋め部分の後ろ「an end」を見て、②が正解だとこの時点でわかります。
[/tl]
STEP.3
問題文を読む
サラは夏の旅行を過ごしました/ヨーロッパで/友達たちと。/それはとても楽しかった/なので、彼女はとても寂しかった/それが終わったとき。
熟語や句動詞の問題は、知らなければ、消去法で選択肢を絞った上で、あとは勘で選ぶことも大事です
わたしたちの目的は全問正解じゃなくて、「2級合格」ですもんね
2級合格の基準は明確には示されていませんが、6割以上がひとつの目安と言われています
(14)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①under:(前置詞)
②in:(前置詞)
③on:(前置詞)
④beyond:(前置詞)
STEP.2
穴埋め部分には「前置詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「to decide ( ) a university」に入れる単語を選ぶ。
「decide」は後ろに「on」をつけて「〜を決める」という意味を表すことができます。
STEP.3
問題文を読む
それはむずかしい/多くの生徒が決めることは/大学を/高校卒業後に入る。
「decide」は「decide to〜(〜することを決める)」の使い方が広く知られていますが、「decide on 名詞」で「〜(名詞)を決める」 という意味を表すことができます
(15)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①up and down:上下に、行ったり来たり
②now and then:時々
③all the way:はるばる
④not at all:少しも〜ない、どういたしまして
STEP.2
穴埋め部分には「副詞の複合語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「she only does it( )」に入れる単語を選ぶ。
STEP.3
問題文を読む
ワカコは少女だったとき、/彼女はバレエをやっていた/毎日。/最近、/彼女はそれを時々しかしない/なぜなら、彼女はとても忙しいから。
「now and then 」で「ときどき 」となります。今回の問題の選択肢では③の「all the way(はるばる) 」も重要です
英検2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(16)〜(20)
(16)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①above all else:とりわけ、何にもまして
②out of place:場違いで、置き違えて
③at a distance:離れて
④on the go:動き回って、出張で
STEP.2
穴埋め部分は「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「 he is always ( )」に入れる単語を選ぶ。
穴埋め部分だけでは確定できないので、全文を読んでいきます
STEP.3
問題文を読む
Victorは彼の新しい仕事が好きだ/なぜなら、かれはいつも( )だから。/彼はタクシー、電車、飛行機を使う/毎日/クライアントを訪問するために/国中。
(17)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①ashamed of:〜を恥じて
②rid of:〜を取り除く、免れる
③accustomed to:〜に慣れている
④familiar to:〜によく知られている
STEP.2
穴埋め部分は「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「Becky was ( ) her low test scores」に入れる単語を選ぶ。
「her low test scores(テストの低い点)」をとって①「恥じている」が、正しそうだとこの時点で予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
ベッキーは低いテストの点を( )した、/だから、彼女は話したくなかった/友だち誰にも/大学の/金曜日に。
選択肢④の「familiar to」は「be familiar to〜」で「〜によく知られている」という意味になります。
えっと、、「be familiar with〜」もなんか意味ありませんでしたっけ?
POINT
・(人)be familiar with(モノ):(人)が(モノ)をよく知っている(精通している)
・(モノ)be familiar to(人):(モノ)が(人)によく知られている
(18)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①has said
②says
③is saying
④is said
STEP.2
動詞の適切な形を選ぶ問題であることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「Breakfast( )to be the most important」meal」に入れる単語を選ぶ。
「Breakfast(朝食)」という無生物が主語なので、「Breakfast says(朝食が言う)」などの形はおかしいことがわかります。
STEP.3
問題文を読む
朝食は/一日でもっとも重要な食事だと( )。/専門家は言う/それは人々にエネルギーを与える/彼らが必要とする/その日を過ごすのに。
朝食は重要な食事だと「言われている」、いわゆる受動態の形が正解になります
(19)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①that
②if
③how
④why
STEP.2
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「sing and dance so well ( ) they are so popular」に入れる単語を選ぶ。
穴埋め部分の前後だけでは正解が選べないので、問題文全文を読んでいきます。
STEP.3
問題文を読む
Bluestreet Girlsはとても上手に歌って踊るので/彼らはとても人気である/10代に。
いわゆる「強調構文(It 〜 that)」が問われた問題でした。完全なる知識問題ですね
(20)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①What about
②What for
③How come
④Why not
STEP.2
穴埋め部分は文法問題だとわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「( )cancel it」に入れる単語を選ぶ。
穴埋め部分の前後だけでは正解が選べないので、問題文全体を読んでいきます
STEP.3
問題文を読む
A:このプロジェクトはとても難しくてお金がかかるよ、Ford。/キャンセルしないの?/B:しません。/きっと多くの稼ぎをもたらすから/会社に/後々。
英検2級合格の目安は、正解率60%以上程度 といわれています。
語彙問題でいうと、全20問中12問は正解したい ところです。がんばりましょう!