こんにちは。Tomoです。
今回は、英検準2級の過去問徹底解説シリーズの2020年第1回・大問1「語彙・単語問題」編です。
英検の語彙問題では、解く際の流れを自分のモノにすることで、
が可能になります。
英検準2級の語彙・単語問題の解き方のコツなどは以下の記事でくわしく解説していますのでまだ読んでいない方は先にご覧ください。
>>>英検準2級「単語問題」の勉強法を徹底解説
やみくもに過去問に取り組む前に、まずは解き方のコツを知ってください

上記の記事で、解き方について学んだら、いよいよ過去問の演習に入りましょう。
思考の流れに沿ってくわしく解説していきますよ!
英検準2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(1)〜(5)
(1)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①vote:(動詞)投票する
②pack:(動詞)を詰める
③save:(動詞)を救う、節約する
④arrange:(動詞)を手配する、整える
STEP.2
穴埋め部分には「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「students at Bradley High School ( ) for a student president」に入れる単語を選ぶ。
「student president」が生徒会長だとピンとくれば、①が正解っぽいなと予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
年ごとに/Bradley高校の生徒たちは( )する/生徒会長を。/今年は、彼らは女性を選んだ/Sally Burtonという名前の。
ポイントは( )の後ろ、「for a student president」です


「student president=生徒会長」って知らなくても、生徒会長的なものだろうな、とピンとくることが大事ですね。次の文で「chose(選んだ)」って単語も出てくるし
(2)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①deal:(名詞)取引、扱い
②track:(名詞)小道、走路
③wish:(名詞)願い
④sink:(名詞)洗面台
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「a good ( )」に入れる単語を選ぶ。
STEP.3
問題文を読む
Jasonは700ドルを支払った/彼の新しいコンピュータに。/同じコンピュータは900ドルだった/別の店で、/だからJasonは思った/彼はよい( )をしたと。
「get a good deal」で「いい取引をする」という意味です。


この熟語を知らなくても、文脈から他の選択肢は違いそうだなってわかりますね
(3)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①traded:(動詞)取引する、交換する
②stepped:(動詞)進む、踏み入れる
③explained:(動詞)説明する
④waved:(動詞)振る、揺れる
STEP.2
穴埋め部分には「動詞のed
形」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「( ) Japanese flags」に入れる単語を選ぶ。
「japanese flags(日本の旗)」があるので、④がしっくりきそうだなと予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
サッカーの試合で、/日本からの多くのファンが( )/日本の旗を/空中で。/赤と白があった/スタジアムのいたるところに。
穴埋め部分の動詞の目的語が「japanese flags(日本の旗)」なので、これに当てはまる動詞は「wave(振る)」しかありませんね

POINT単語問題は、先に選択肢にザっと目を通すことで、短時間で正答率が上がります。
こういった解き方のコツは以下の記事でまとめていますので、この方法をマスターしてから過去問にすすむのが効果的です。 >>>英検準2級「単語問題」の勉強法を徹底解説 (4)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①valuable:(形容詞)価値がある
②innocent:(形容詞)無罪の、無邪気な
③private:(形容詞)私的な
④familiar:(形容詞)よく知られている
STEP.2
穴埋め部分には「形容詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「was very ( ) 」に入れる単語を選ぶ。
( )の直前のveryに続く言葉としては、①か④ぐらいしかないな、と予測します
STEP.3
問題文を読む
そのネックレスは/宝石店から盗まれた/とても( )だった。/それは70,000ドルの価値があった。
2つ目の文の「70,000ドルの価値」が大ヒントです

(5)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①separately:(副詞)別々に
②forever:(副詞)永遠に
③loudly:(副詞)大声で
④outdoors:(副詞)外で
STEP.2
穴埋め部分には「副詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「she will stay there ( )」に入れる単語を選ぶ。
この時点では答えが確定できないので、全文を読んでいきます
STEP.3
問題文を読む
A:どのくらい長く/リサはドイツに住んでいますか? B:約10年です/そして、彼女はそこで家を買いました。/わたしは思います/彼女はそこに( )いるだろうと

家を買ったんだから、この先もずっとそこにいるだろう、ってことですね
英検準2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(6)〜(10)
(6)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①humans:(名詞)人間
②strangers:(名詞)他人
③rulers:(名詞)支配者、統治者
④patients:(名詞)患者
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「stop talking to ( ) 」に入れる単語を選ぶ。
どれも人間が入り、選択肢を絞れないので全文を読んでいきます
STEP.3
問題文を読む
Timmyはとてもフレンドリーだ/そして、彼はときどき人々と話をする/彼の隣りに座っている/電車やバスで。/しかし、彼の母は彼に言う/( )と話をすることはやめるようにと。

フレンドリーなのはいいけど、誰とでも話をして騙されたりしないか心配なんでしょうね
(7)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①escalator:(名詞)エスカレーター
②entrance:(名詞)玄関
③origin:(名詞)起源
④operation:(動詞)手術、操作
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「I had an ( ) at the hospital」に入れる単語を選ぶ。
「hospital」なので「④手術」が一番可能性が高いかな、と予測がつきます
STEP.3
問題文を読む
A:Kimさん、何かあったの/あなたの足に。B:私は骨折しました/スキーをしていたとき、/それで、私は( )しました/病院で/先週。
「operation」は「手術」という意味です。ただ、これを知らなくても他の選択肢があてはまらないと分かれば、消去法でも正解を選ぶことはできます


ここに文章ちなみに「break one’s leg」は「足の骨を折る」という熟語ですね
(8)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①geography:(名詞)地理
②chemistry:(名詞)科学
③literature:(名詞)文学
④economics:(名詞)経済
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「I really like ( )」に入れる単語を選ぶ。
選択肢がすべて「科目」なので、何の科目について話しているのか、という視点で問題文を読んでいきます
STEP.3
問題文を読む
A:あなたのお気に入りの授業はなに/今年の。B:私は( )がとても好きです。/私たちは学んでいます/異なる国や都市の名前を/世界中の。
「geography」は「地理」という意味の単語です。知らなかった人は、今この場で覚えてしまいましょう


ちなみに「geo」は「地球」や「大地」を表す語です
(9)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①lock:(動詞)カギをかける
②steal:(動詞)を盗む
③pour:(動詞)を注ぐ
④fail:(動詞)失敗する
STEP.2
穴埋め部分には「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「Her job was to( )water into cups」に入れる単語を選ぶ。
組み合わせ的に③しか当てはまらないなと予測できます
STEP.3
問題文を読む
Charlotteはボランティアをした/マラソン大会で。/彼女の仕事は水をコップに( )することだった/そして、そのコップを手渡すこと/ランナーに。
この問題は単語の組み合わせ「(pour)water into cups(水をコップに注ぐ)」だけで解ける問題でした

(10)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①released:(動詞)放す、開放する
②solved:(動詞)解く、解決する
③considered:(動詞)考える、考慮する
④promoted:(動詞)促進する、推進する
STEP.2
穴埋め部分には「動詞のed形」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「jennifer( )moving to a new apartment」に入れる単語を選ぶ。
後ろに動名詞「〜ing」をとる動詞の③considerが意味的にも一番しっくりくるな、と予測できます
STEP.3
問題文を読む
Jenniferは新しいアパートに移ることを( )した/その町で。/しかし、結局/彼女は決心した/同じアパートに住み続けることを
( )の前後を読むだけで、正解の目星をつけられる感覚がつかめてきましたか?


①( )前後を読んで答えの当たりをつけて→②問題文全文を読んで→③当たりをつけていた答えが正しいかを確認する、この流れでずいぶんコツがつかめてきました
英検2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(11)〜(15)
(11)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①open(動詞):開ける
②keep(動詞):保つ
③choose(動詞):選ぶ
④send(動詞):送る
STEP.2
穴埋め部分には「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「she could not( )the news secret」に入れる語を選ぶ。
設問「11」ぐらいからは熟語や文法を問う問題が出題されることが多いので、その視点で選択肢を見ていく必要があります。
STEP.3
問題文を読む
PeteはJanに頼んだ/誰にも言わないように/社内の/彼が結婚していることを、/しかし、彼女はその知らせを秘密に( )できなかった。/彼女は一人の人に話し、/すぐにみんなが知った。

「keep A B」で「AをBの状態に保つ」という意味です
(12)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①at once:すぐに
②if possible:もし可能なら
③no longer:もはや〜ない
④with ease:簡単に
STEP.2
穴埋め部分には「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「she is ( ) the youngest employee」に入れる語を選ぶ。
( )の位置が文の途中にあることから、選択肢の中では③があやしいと判断できますが、全文を読んで確認します
STEP.3
問題文を読む
Brendaの会社はちょうど雇った/2人の新卒学生を。Brndaは嬉しかった/なぜなら、彼女は最も若い従業員( )だからだ/その会社の中で。
「もう自分が一番年下の社員じゃなくなる」から嬉しかったんですね

今までは一番若手だったから、いろいろ雑用や気を使うことも多かったけど、自分より若い人が入ってくると、そういう役割から卒業できますもんね〜

(13)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①heavy:(形容詞)重い
②deep:(形容詞)深い
③cold:(形容詞)冷たい、寒い
④short:(形容詞)短い
STEP.2
穴埋め部分は「形容詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「he was( )of money」に入れる単語を選ぶ。
「be short of 〜(〜が不足する)」を知っていれば瞬殺できる問題です。
STEP.3
問題文を読む
Tonyは頼んだ/彼の妹(姉)に/彼に10ドル貸してくれるように/なぜなら、彼はお金が( )だから。
「be short of 〜(〜が不足する)」は覚えておきたい重要表現です。この意味さえ知っていれば簡単に選べる問題でした

(14)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①fell asleep(fall asleepの過去形):眠りに落ちる
②took turns(take turnsの過去形):交代で
③stood out(stand outの過去形):目立つ、際立つ
④hung up(hang upの過去形):吊るす、電話を切る
STEP.2
穴埋め部分には「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「She was so tired that she ( ) in the middle of it」に入れる単語を選ぶ。
「so tired that〜(とても疲れていたので〜)」とあるので、①かなと予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
Dianeが帰宅したとき/長い一日のあとで/仕事での、/彼女は映画を見ようとした。/彼女はとても疲れていたので/彼女はその途中で( )した。
この問題は「so…that〜構文(とても…なので〜だ)」に気づけるかどうかがポイントです


それに気づければ、「fall asleep(眠りに落ちる)」って熟語を知らなくても、sleepってあるし、なんとなくイメージできますもんね
(15)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①over
②in
③below
④between
STEP.2
穴埋め部分には「前置詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「to get( )the shock」に入れる単語を選ぶ。
STEP.3
問題文を読む
Davidの犬が突然亡くなったとき、/Davidには長い時間がかかった/ショックを( )するのに。/最終的に、彼は元気になり始めた。
文脈から「get over(乗り越える)」が当てはまります。熟語については、知らなければ可能な限り選択肢を切って、残りは勘で選んでしまう戦略も大事です

英検2級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(16)〜(20)
(16)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①under control:制御下にある
②at times:ときどき
③by now:今頃はもう、そろそろ
④in return:お返しに
STEP.2
穴埋め部分は「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「he should have been here( )」に入れる単語を選ぶ。
A:Derricが遅れている。B:わかってます。/彼は( )ここにいるべきなのに。/私は彼に電話してみます/彼の携帯電話に。
文脈から選ぶ問題です。まだ来てないけど「本来ははここにいるべきなのに」と言っているんですね

(17)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①pleased with:〜に喜んで
②full of:〜でいっぱい
③absent from:〜を欠席して
④based on:〜に基づいて
STEP.2
穴埋め部分は「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「the box was ( ) cookies」に入れる単語を選ぶ。
勘のいい方であれば、この時点で②が正しそうなことがわかります。
STEP.3
問題文を読む
その箱はクッキーで( )だった。/だからCarolはいくつかを取り出した。/彼女は望んだ/彼女の母が気づかないよう/ほとんどクッキーがないことに。
(18)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①will write
②wrote
③written
④writing
STEP.2
文法問題であることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「a long time( )so far」に入れる語を選ぶ。
動詞の型の知識を問われている、とわかることがまず大事です。
STEP.3
問題文を読む
A:Brian、今夜ジムに私と一緒に行かない?/B:申し訳ないんだけど、私はいけません。私は歴史のレポートを書くのに忙しいのです。
「be busy 〜ing」で、「〜で忙しい」を表します

(19)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①others
②other
③the other
④such others
STEP.2
文法問題であることがわかる
「other」絡みの適切な形を問われていることをまずは理解する
STEP.3
問題文を読む
グループで勉強をすることが好きな学生もいれば、/一方、一人で勉強するのを好む学生もいる。
「some people〜、others〜(〜な人もいれば、〜な人もいる)」という決まった形です。


長文でもよく出てくる形なので、絶対覚えておきたい表現ですよね
(20)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①drove
②have driven
③drive
④to drive
STEP.2
文法問題であることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「It was kind of you ( )me home」に入れる単語を選ぶ。
「It is kind of 人 to〜」の構文です。
STEP.3
問題文を読む
A:ありがとうございます、Stuart。親切にも私を家まで車で送ってくれて。B:問題ないよ。私は車を停めるつもりです/あなたのアパートの前で
「It is kind of 人 to〜(親切にも(人)が〜してくれる)」の構文を知っているかどうかが問われています。


「kind」の部分には別の形容詞を入れることもできるってことも覚えておきましょう
英検準2級合格の目安は、正解率60%程度といわれています。
語彙問題でいうと、全20問中12問は正解したいところです。がんばりましょう!
