英検準2級「長文読解問題」の勉強法を徹底解説

英検準2級 長文読解問題の勉強法

今回の講義は、英検準2級のリーディングパート「長文読解問題」の対策です。

長文読解のコツは、知ってるんですよ~ワタシ
コツ?

設問を先に読むんですよね? ね、当たりでしょ?
んー。もう一歩って感じですかね。一緒に勉強していきましょう

大切なので繰り返しますが、
英検準2級に合格するためには、一般的な英語能力を高めておくことはもちろんですが、それに加えて、「英検に固有の問題形式」を理解し、対策をしておくことが非常に大切になります。

テクニックばかりを追ってはいけませんが、「コツ」はあります

英検準2級の長文問題は、以下のように大きく2種類にわけることができます

  • 穴埋め問題
  • 内容一致問題

それぞれ、効果的な対策がありますので、くわしく解説していきますね。

では、さっそく始めましょう。

英検準2級の長文読解問題の対策

穴埋め問題のコツ

英検準2級の大問3「長文の穴埋め問題」は、「A」「B」の2つの英文が出題されます。

こんな感じの問題です。

準2級穴埋め問題
引用:日本英語検定協会HP

この長文穴埋め問題のポイントは、
英文を一言一句正確に理解する必要はないということです。

え、文章を理解しなくてもいいんですか?
文章の理解は必要です。ただ「一言一句完璧に理解する必要はない」ということです。大事なのは「文章の流れをつかむ」ことなんです


POINT
長文穴埋め問題は「流れ」をつかめば解ける

たとえば、先ほど参考に掲載した問題を見てみましょう。

タイトルは「Changing Plans」ですが、タイトルだけを見てもピンときませんよね。

それでも全然だいじょうぶです。

穴埋め問題は、本文の流れがつかめていれば解けますので、タイトルがピンとこないからと言って焦る必要はありません

あくまでも内容、さらに「流れ」さえつかめていればOKです。

流れだけをつかむ形で内容をまとめてみますね。

  • Erinと親友のHannahは高校生
  • ふたりは毎月なにか新しいことをする
  • この夏は野外音楽フェスに行く予定
  • ふたりは今まで(   )がない
  • だから、オンラインで情報を読んで準備した

こんな感じで十分です。

すると、(  )の中には
選択肢②:been to one before(そこ(音楽フェス)に行ったことがない)

が当てはまることがわかります。

実際、先ほどの英文を正確に訳そうとすると

what to do and where to go

と、「疑問詞+to〜」の用法を理解している必要があったり

what the festival would be like

と、「名詞節をつくるwhat」の訳し方を知っている必要があります。

もちろん、上記の文法知識は覚えておいてほしいのですが

この「長文の穴埋め問題」では、それらを一語一句正確に訳す必要はなく、流れをつかんでいれば解けるんです。

ぜひ、このポイントを覚えておいてください。

内容一致問題のコツ

英検準2級の長文問題のもう一つのタイプは「内容一致問題」です。

こんな感じの問題ですね。

【本文】

準2級長文問題

(以下、略)

【選択肢】

準2級長文選択肢

この長文の内容一致問題は、先ほどの穴埋め問題と異なり

ある程度、精確に英文を理解しておく必要があります。

それに、文も長くなって読むのが大変なんですよね…

ですが、安心してください。

どんなに英文が長くなっても、このセオリーを知っていれば、簡単に解くことができるようになります。

長文読解のセオリー?
はい。キーワードは「短文問題化」です

英検準2級長文読解問題の「短文問題化」

英検準2級の長文を初めて見た方は、その英文の長さにびっくりするかもしれません。

ただ、英検の長文問題にはセオリーがあります。

そのセオリーを図にすると、以下のようになります。

長文図解
この図の意味するところ、わかりますか?

言葉にすると、こんな感じになります。

  • 1つ目の設問の答え⇒本文第1パラグラフにある
  • 2つ目の設問の答え⇒本文第2パラグラフにある
  • 3つ目の設問の答え⇒本文第3パラグラフにある

え、こんなにわかりやすいんですか??
この構造を理解しているかどうかが、準2級合格の大きなポイントになります

まれに、第1問の答えが第2パラグラフのはじめの文章にある、などの例外もありますが、それでも根拠となる本文の文章が前後することはありません。

この知識があることで何が良いのかというと、
長文問題を「短文問題」として解くことができるということなんです。


長文問題は英文の量が多くて大変だ…

と感じている方は、今すぐその考えを改めてください。

英検準2級の問題は、パラグラフごとに解答するすることで、短文問題として解くことができます。

つまり、1問目の答えは第1パラグラフに書いてある。2問目の答えは第2パラグラフに書いてあるんです。

これはもはや長文読解ではなく、短文読解ですよね。

この構成を知っていれば、

  • 正しい答えを選べる確率がグッと上がりますし、
  • 解答時間を圧倒的に短縮することが可能です。

「短文問題化して解く」って、目からウロコです!先生!ウロコですっ
落ち着いてください


ということで、この構成を使って、英検準2級の長文問題を解く手順をまとめると以下のようになります。

STEP.1
英文のタイトルを読む
完璧にわからなくてもOK
STEP.2
1問目の設問を読む
なにが問われているのか、理解する
STEP.3
1問目の答えを探しながら第1パラグラフを読む
短文から答えを見つける 
STEP.4
1問目の答えをマークする
 
STEP.5
2問目の設問を読む
なにが問われているのか、理解する 
STEP.5
2問目の答えを探しながら第2パラグラフを読む
短文から答えを見つける
STEP.4
2問目の答えをマークする
以下、くり返し  
 

読めないタイトルについて

英検準2級のレベルになると、英文のタイトルについては、見たことのない単語等もあって、意味がわからないケースもでてくると思います。
ですが、気にする必要はまったくありません

もちろん、タイトルの意味がはっきりわかればいいに越したことはありませんが、わからないことで、あせったり不安になったりすることが一番よくないです。

タイトルの意味はわからなくても、問題は解けます!

ですので、手順に沿って冷静に、すすめていってください。

さいごに、制限時間を体感しておく

大問1の「単語(語彙)問題」の対策でもお話ししましたが
長文読解問題においても「制限時間の体感化」は必須です。

この長文問題のあとに控えているライティング(英作文)はもちろんですが、

少し裏技的になりますが、リスニング問題の「先読み」のためにも、じゅうぶんな時間を確保しておきたいためです。
(英検準2級のリスニング問題では、この「先読み」がどれくらいできているかで、正答率が格段に変わります。)

このためにも、制限時間を「頭で理解する」のではなく、「体感できている」状態にしておく必要があります。

具体的にお話ししましょう。


英検準2級における、リーディングとライティングをあわせた、いわゆる「筆記」全体での解答時間は75分です。

筆記全体での解答時間の理想的な配分は、おおよそ以下のとおりとなります。

準2級長文時間配分表

上記のとおり、大問3、4の長文読解問題は全体で24分程度で終える必要があります。

英検準2級の長文読解問題は全部で12問ですから

つまり、1問あたりにかけられる時間は2分が目安になります。

POINT
英検準2級の長文読解問題は1問2分で解く!

もちろん、各設問の難易度によって多少の前後は問題ありませんが
この「1問あたりに充てられる制限時間」を体感しておくことが、試験当日のペース配分、メンタルの落ち着きに大きく寄与します。

「ペース配分」「メンタルの安定」は合格に直結する要素です。

過去問を使った学習をする際は、かならず制限時間を計り、体感化することを意識してくださいね。

準2級の合格、応援していますのでがんばってください!

過去問の解答を徹底解説

ここまでで、英検準2級の「長文読解問題」の解き方はわかっていただけたと思います。

あとは過去問を使って実践力を磨いていきましょう。

以下のページで、英検準2級の長文読解問題の過去問の

  • 解答
  • 解き方

を、過去問を使ってくわしく解説していますので、ぜひ活用してください!

>>>英検準2級「過去問徹底解説」はこちら