英検準1級の一次試験はリーディング+ライティング(計90分)とリスニング(約30分)、二次試験は面接(スピーキング)。
得点を最短で積むには、各分野の「型」を揃え、時間配分を固定し、回す→測る→直すを習慣化するのが近道です。
今日の講義の流れ
試験の全体像と時間配分
区分 | 内訳 | 問題数 | 時間 | 配点上の要点 |
---|---|---|---|---|
一次(筆記) | リーディング(大問1~3)+ライティング(要約・英作文) | 33 | 90分 | リーディング44分+ライティング45分を目安に固定 |
一次(リスニング) | 第1部 会話/第2部 説明文/第3部 Real-Life | 29 | 約30分 | 放送1回のみ。先読み+パラフレーズが鍵 |
二次(面接) | イラストのナレーション+意見表明(Q&A) | — | — | 英会話力ではなく「話す構成力」を評価 |
リーディング|31問を「型×時間」で最後まで解き切る
リーディングは大問1:語彙25問、大問2:長文穴埋め6問、大問3:長文読解7問。
一次90分のうちライティングへ45分を残すため、リーディングは約44分で切るのが基本戦略です。
時間の骨組み
- 大問1 語彙:1問1分×25=25分(切れない設問は1分で見切る)
- 大問2 穴埋め:1問2分×6=12分(ディスコースマーカーで論旨を追う)
- 大問3 読解:1問2分×7=14分(設問→該当段落の対応読み)
各大問の要点(詳説は個別記事へ)
リスニング|先読みとパラフレーズで“放送1回”を取り切る
リスニングは全29問・約30分。第1部:会話(12問)/第2部:説明文(6問)/第3部:Real-Life(11問)。
放送は1回のみなので、設問と選択肢の先読みで聞くべきポイントを決めておくのが必須です。
ライティング|要約60–70語/英作文120–150語を“型稽古”で安定化
準1級は要約(60–70語)と意見英作文(120–150語)の2本立て。
どちらも自由度が低いぶん、定型構成に流し込むだけで得点が安定します。
スピーキング(二次)|英会話ではなく「話す構成力」の試験
二次試験はイラストのナレーションと意見表明(Q&A)。
求められているのは会話のキャッチボールではなく、状況を英語で説明する力と結論+理由を述べる力です。
1週間サイクル例|回す→測る→直す
月:語彙(大問1)25問(1問1分)+間違い潰し 火:穴埋め(大問2)6問(1問2分)+復習 水:長文(大問3)7問(1問2分)段落対応訓練 木:要約 20分(読7/メ3/書8/調2)×1本 金:英作文 25分(P選5/構5/書12/推3)×1本 土:筆記 通し演習(リーディング44分→ライティング45分) 日:リスニング全パート先読み練+過去問1セット
よくある質問(FAQ)
Q1. 単語が追いついていません。過去問はまだ早い?
A. 早くありません。過去問×時間計測で「どこで詰まるか」を特定し、語彙はその穴だけを優先回収します。
Q2. リーディングで時間が足りません。
A. 大問1を1問1分で見切る運用に変えてください。迷いを後ろへ送らず、全問に手を伸ばすことが合格点への最短路です。
Q3. 要約が70語に収まりません。
A. 例・固有名詞・細数字を優先カット、理由は代表1〜2点に統合。述語中心にし、同義言い換えで短く。
Q4. 面接が不安です。英会話が得意ではありません。
A. 英検準1級の二次は会話力より構成力を評価。結論→理由×1〜2の型で十分戦えます。
直前チェックリスト(前日〜当日)
まとめ|“型×時間×反復”で合格を設計する
分野別にまとめると、
・リーディングは1分/2分の切り替え
・リスニングは先読み×言い換え
・ライティングは要約60–70語、英作文120–150語の定型
・スピーキングは結論+理由。
この4つの型を時間内で回せるようにし、1週間サイクルで誤答を潰せば、合格点は現実的に積み上がります。
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